ネバーエンドでいこう!

ガチでネバーエンディングなストーリぃ!

THE GREATEST SHOW☆NENがはじまって2年、全国ツアーにまで成長したグレショーと、彼らAぇ! groupの歩みがとにかくかけがえのないものだったという話をしたい。

今回はFC枠と、あと番組先行もとれたので東京グローブ座千穐楽の前日に愛知の東海市芸術劇場に行ってきたんだけど


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まず、映画ネバーエンディングストーリーが私は大好きで。たぶん30回は見たんじゃないかな。それもあって事前のインタビュー、演出・脚本の諏訪さんがこの映画に触れていたのを読んだとき勝手に猛烈に高まってしまったんだけど、今回のガチネバはなんかちがう……?もしかして最初からクライマックスだぜ……?(仮面ライダー電王?)

冒頭でラスボスを倒す→倒した!→ヤッタァ!→じゃあ解散!

ここから始まるストーリー、それはそれでワクワク感すごくない?RPGとか育成ゲームとかゲームの中の子たちに想いを馳せちゃうやつあるあるすぎるんだよなぁ私が放棄したゲームの中身たちみんな元気してる~?????どっちみち楽しみにしちゃうよ、好き男たちがでているからね。

(映画ネバーエンディングストーリーを感じるシーンもあったよ沼とかファルコスとか)

ゲームの中の人たち→正門アレックス(僧侶)、小島スタッド(魔法使い)、福本ジャイロ(ギャンブラー)、草間ルンダ(武闘家)、佐野オースター(戦士)

プレイヤー→末澤(現実ではゆうや、ゲームでは勇者)

ってのもすごい分かる、分かるぞ…

正門くんなんてどっからどう見ても僧侶って感じだし名前も正門良規だし(?)可もなく不可もなくみたいなアイテム:薬草という地味さがなんかさ、ちょうどいいよね。ひと言多いまさ(アレックス)がまさ(オースター)と喧嘩になるのも。大晴くん(ジャイロ)はギャンブラーだけどゲームが終わったらおばあちゃんと暮らす羊飼いなのも笑った。イキりと優しさがさ、ちょうどいいね。ファルコスと喋れるのがジャイロだけってのも良かったなぁ、ファルコスにまたがる6人でしか得られない栄養がある。小島(スタッド)の兄弟の多さとか、、なんか解像度高め。

このそれぞれの"ちょうど良さ"が舞台上の至る所に垣間見えて、作品としてはもちろんなんだけど「Aぇ! groupひとりひとりが好きすぎるんだが!!?」というクソデカ感情のまま一生一緒にいてくれや!になりすぎてしまう。

アリーズのリチャウサギも見れた。あの軽快なウサギダンスを最初に真似しだすのがアレックス正門なの、かわいいだろうが~!アリマ~!!最終的にみんな横一列でステップ踏むの愛おしすぎる。

HAPPY ENDieのパントマイムと枠を潜り抜けるやつもあったな。当時の正門くんは謎のロングコートの男役だったけど、アレックスが枠をグニュリと潜っている姿を見れた。動きがなめらかで驚いたし手指の残し方が綺麗なんだよね、その表現力が好きだった。ダンスを見ていても、なんか身体が柔らかくなったような気するよねとか正門担とそんな話をした。あと、顔が好き。

そういえばガチネバ2回目を観てアドリブ(遊び)のシーンが分かったんだけど序盤のルンダ、そしてアレックス、リチャと正門くんにその尺を持ってきてるのヤバすぎるなとしみじみ。

ルンダにはメンバー5人が悪ノリを仕掛けていて、アレックスの鉄の心では客席が悪ノリを仕掛けている。もうこれは【ガチでネバーエンディングな悪ノリィ!】な展開。そりゃ公演時間もどんどん延びる。
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1時間50分予定とは(実際は2時間30分くらいあった)

ルンダの日替わり必殺技で激怒して舞台上からいなくなってしまうくだり、1/14夜グローブ座ではルンダがいなくなったあと他の5人もコソコソと舞台上から消えて、戻ってきたルンダがキョトンとするみたいな場面だったけど、2/1昼は激怒のルンダを迎えに行ったオースターが敵と間違われて攻撃されて頭グッシャグシャにされて帰ってくるというやつだったしなんかもう全公演入らせてほしい。

※ちなみに2/1のルンダ必殺技【メソポタミアレーシングカー】が全然言えなくてぽやるアレックスがとても可愛かったと記憶している。

 

アレックスの鉄の心、筒型の着ぐるみを着て脇下と顎下に汗ジミつくりながらギャグしてるアレックス。もう汗ジミが気になって最早笑いが止まらないよ着ぐるみのあちこちで手汗を拭かないでほしい手形がつくから(ついてる)

ルンダに水漏れしてるって言われてんのほんとウケた、スピーカーの水漏れがひどい(ライトグレーの本体なのもいけない)

 

鉄の心のくだり、これは【ガチでネバーエンディングな悪ノリぃ!】だと思ってるので一発ギャグのような爆発力もないし全部聞いたところでイヤ何ソレ!?だし、ギャグ自体が面白いかといったらたいして面白くはないんだけどなんかさ、全部の挙動が面白いんだよねじわじわくる、ちゃんと持ちギャグになってて悔しい。

少し前に自分のツイート読み返していたらメンバー(小島かな?)の

「まっさんはおもろくてもおもんなくてもいける」

「まっさんはどうやってもまっさんの空気になる」

というのがあったんだけどまさにそれで。

ジャニ博スタッフが

「(正門さんは)勝てそうというより勝たせてあげたい」

と言っていたのも頷ける。

 

この"お人柄漫談"みたいな空間はソロコンを彷彿とさせるんだけど正門良規というアイドルはその人間性でギャグを成立させてしまうから恐ろしいわね。

2/1は相撲ギャグだったけど何回もやってるうちに「どすこい」すら噛みだすのほんとなんなん?だったし、小島(スタッド)がナイフみたいな切れ味の野次をとばしてるのもずっと面白かった。あとアレックス、ぴょんぴょんしたりダンダン地団駄踏んだりずっとかわいかったヨ。

諏訪さんが鉄の心を正門くんに全振りしたのもなんかすごい分かるなぁとか思ったな(サボテンを思い出しながら)

あとグレショーでご縁があった劇団の方が沢山観に来てくれたけど、鉄の心のくだりは"あぁなんか正門くんらしい"とか思って観てたのかなぁと想像した。坂田さんとかね、幕末の(坂田さんには刺さると思ってるよ)

劇団の方々が見学にきてくれるの嬉しすぎない?

正門くんが、グレショーでお世話になった方たち皆で同窓会したいって言ってたけど、続々とガチネバ済みを報告するツイートが流れてきてすごく嬉しかった。みんなのガチネバだった。

開発の入江は村角さんかな、それも最高で。圧迫面接ラップバトル好きだった。

私がグレショーに追いついたのって確かSuper Wednesdayのあたりで(グレショーの初期は見逃し配信もなかった記憶があるよ)Twitterで見かけた次回予告でAぇ! groupが泣いているのを見たとき、全員で涙を流しているその光景に(Aぇって結構泣くタイプの子たちなのかな)と少し驚いた記憶がある。舞台裏でみんなで泣いてるんだもん。

これはのちに本編の稽古風景を見て、Aぇが泣くタイプの子たちというよりロブカールトンという劇団とAぇ! groupが起こしたマッチングによる奇跡の涙だったんだな、と理解した。

2年間グレショーでたくさんの劇団や演出家さんを見てきたけど本当に色んな人がいるし皆さん色んなカラーがある。劇団と劇団に交流があるのも面白い。あ、ここ繋がってたんだという発見もけっこうあったりする。

まだグレショーが始まってそこまで経っていないタイミングで、稽古というより放課後の生徒会活動とか文化祭の準備みたいな、あの和気あいあいとした雰囲気のまま作品を作り上げていくロブさんの世界観は誰もが通った学生時代のくだらない記憶や懐かしい匂いがしたし、青春って作れるんだ…って思った。舞台裏でみんなで泣いてるのも全部ひっくるめて青春を見せてもらった気がした。お洒落な髭をたくわえて一見面倒くさそうな人かなと思いきや恩師のようなでかい懐でなんでも面白がってくれる陽気な村角大洋さん、シンプルにオモロすぎた村角ダイチさん、高阪さん、私はこのSuper Wednesdayが本当に大好きでぇ……(ダイチさん演じる山城の挙動が好きすぎてロブカールトン面白いな?になり、そのあと配信とかも観たりしてる。)

作品が終わってもちょこちょこグレショーにかかわっているのを知るたびにありがたいことだなと思ってる、勝手に。

ちなみに自分がAぇを意識しだして追いついたのがSuper Wednesdayだったため、それ以前のアリーズとスタンダップは作品として大好きなのにそこまでの思い入れを持っておらず(スタンダップなんてもんビバ回なのに)自分って分かりやすいタイプ~と思ったな。後追いだとどうしても気持ちが乗らないってわけ。

そういえば話戻すけどアレックス!あのクリスタル現実世界に持ってきて良かったな!!!クリスタルはマイクだったらしいよ!!!

 

 

ゆうやの着替えでネクタイを手伝うアレックスが、アセアセもたもた手伝ったかと思えばゆうやににっこにこでルンダの必殺技とかやって見せてたのかわいすぎるだろ、なぁゆうや?

あとみんなで言い合いになって取っ組み合いから絡みあったまま倒れたところをゆうやがひとりずつ外していくシーンがあるんだけどここも日替わりっぽいな~、2/1は上手く絡めずドカッと上に被さっただけのアレックスを「……アレックス、絡んでないよ」って静かになだめるように起こしていて笑った。絡んでないんかい。

 

末澤さん演じるゆうやの"大人になれなかった若者"というより、"大人になってしまった若者"みたいな絶妙な演技がすごい好きだったな、語りではつい手に力が入ってしまったよ。末澤さんグレショーではひとつの作品でいろんな役を演じている印象で私の中では完全に器用な人なんだけど、不器用な役を落とし込む器用さを改めて感じた。求められている事に敏感というか全部分かった上で押したり引いたりの微調整が見事だなぁって、出力にセンスと華がある。もちろん笑いのセンスも、歌唱力も、魅せ方も、全部ある。

 

"アビリティみんなでうたう"

ネバーエンドでいこう!がとにかく耳に残ったんだけどこの涙腺のやられ方はどこかで……と思ったらCOSMOSだった。中学校の合唱ってたまにめちゃくちゃいい曲あったりするんだけどそれ、その感じを味わった。なんで成人男性の歌に中学校?とも思うけどグレショーにはそのくらいの歩みを感じてるんだよね、私は。舞台から下りて物語が終わってもAぇ! groupの物語は続いてくっていう。それがネバーエンドであれよと願ってしまう気持ちがなんとなく重なってしまってだめだった。最後の曲だったかな、「僕らは僕らを続けよう」って歌詞があってそれも沁みた。晶哉が作った歌もあったんだよね、天才かよ!!!!?

 

いま、目の前にいる彼らが演技をするとき装備として持っているもの。いつか生で観たいなと思った銀河鉄道の夜も、青春が詰まったSuper Wednesdayも、ヒリヒリした大暴力、巧妙なHAPPY ENDie、末澤担のいるかボーイズも(末澤担の)、鮮やかなエンタメ幕末も、その時の舞台は"その時"でしかないんだというのを肌で感じたな。いやそんなこと当たり前なんだけどね、でも過去作品をいま演じたら同じものは生まれないというのを肌で感じる事ができた。今回の舞台、あちこちに過去作品を思い出す展開や細工が散りばめられていて2年間の集大成、それはものすごい感動であり少し寂しくもあり、なんかめちゃくちゃ感慨深くて。グレショーでかけがえのない時間を共有させてもらったな、この番組をやってるのがAぇ! groupで良かった。グレショーには足向けて寝られないよ、寝られないけどそれとこれとは別の話しちゃうとグレショーDVDBOX欲しい。それぞれの登場人物のアクスタもつけてほしいし「ザ・グレイテストショーネンこのあとすぐ!」集も絶対いれてほしいし……

最後に関西弁に戻るところ、標準語から関西弁に戻ることで舞台と現実を地続きのままで揺さぶってくるの巧妙じゃない?アビリティ関西弁???????てか、大暴力????????

関西の男たちにしかできないよこれは、と唸った演出だった。好きな男たちの関西弁にホッとするほど私も関西にどっぷり浸かっているんだな……というのも感じた。深くお辞儀する彼らとスタオベを送る客席、ひとつ夢が叶ったような気がする。

 

「あぁ、Aぇ! groupが好きすぎる」の気持ちを抱えて会場を後にしたよ、その余韻のままフォロワーとはじめましてとかしてぜんぜんちゃんと喋れなかったのもいい思い出。

 

グレショーには私の2年が全部詰まっている。彼らの2年は私の2年で、このタイミングでグレショーを生で観れた事は自分のなかで確実に"点"になったと思う。ほんとうに楽しかった!グレショー全国ツアー完走おめでとうございます!!!!!!

 

 

 

また次の点も結べる事を願って。

 

 

 

ネバーエンドでいこう!