揺るがない歩幅

NHK(BSP/BS4k)で、てくてく絶景の第3弾が放送されている今週、てくてく絶景を振り返ろうと思う。

 

てくてく絶景とは?(2022.7/7第1弾より)

────これまでさまざまな“日めくり旅”をお届けしてきたBSプレミアムから、新たな旅番組が登場。地元の人が自慢し、オススメする風景を徹底取材すると、誰もがスマホなどに「キセキの一枚」を所蔵していた。その風景を訪ねる一筆書きの番組オリジナルルートを、旅人がガチ歩きする番組─────

 

知らなかったけどBSPはこれまでさまざまな日めくり旅をお届けしてきたらしい。その新番組となるのがてくてく絶景だという。

 

 

ガチ歩きする旅人はAぇ! group正門良規くん。

第1弾は京都で1日約20キロ、日の出とともに歩き5日間で約100キロ。

第2弾は鎌倉界わいで3日間、約40キロ。

(追体験しやすいように第1弾の京都より歩く距離を短くしましたってのちょっと笑った。そりゃそう、視聴者はそんなにタフじゃないからな)

そして今回の第3弾は品川・浅草界わいで3日間、約32キロ。

(またちょっと減ってる笑う)

減ってるとはいえども、1日10キロ以上を歩いているわけだから第1弾の5日間で100キロがかなりやばかった事だけは分かる。「てくてくって擬音で合ってるんすかねぇ」とか言いながら山道を歩いていた正門くんを思い出す。第1弾は正門くんのコロナ療養中に放送が始まって涙が出るほど嬉しかった記憶があるよ。

正門くんが歩くコースのポイントごとに提供される視聴者の絶景写真や、それに纏わるエピソードを交えながら月曜から金曜までの5日間、日めくり形式で放送していくというのがこのてくてく絶景という番組。 

只今第3弾が絶賛放送中なんだけど、帰ったらてくてく絶景があると思うとこっちは今日も労働が捗るよ……今週は一生懸命働こうと思う。

 

第1弾の京都はNHKドラマアイドルの撮影時期くらいだったのかな、少し短めの黒髪が爽やかでとにかく好青年なのと、「すげぇ~」「でかっ!?」「きれ~い!」「わぁ~!」と大まかに4種類くらいを使い分けて(笑)、気張らず等身大で感銘を受ける正門くんがかなり可愛い。なんだろう、新人感というか。私が普段この人にあまり感じることがない初々しさまである。(この新人感は回を重ねるごとに薄くなっていったように感じるけど、第1弾の手探りっぽさもなんか好きだった)

丁寧すぎるほど丁寧に、物腰は柔らかく「お邪魔します」「こんにちは」と街ゆく人や建物に挨拶したり振り返ったり覗き込んだり。街並みや暮らしの邪魔をしないように文字通り、てくてくニコニコと進んでいく。これは毎回そうで江ノ電に拍手したりトンネルにご挨拶したり少年と交流したり、それが人だろうと物だろうと犬だろうと丁寧を貫く男、正門良規。 #いいぞ正門

比較的少人数でのロケ、たびたび振り返ってはスタッフに話しかける正門くんに「そうですね」と優しい声が返ってくるやりとりも微笑ましい。このスタッフとのやりとり、「絶景ポイントはどこでしょう?」とクイズ形式になったり、山道で遅れがちなおじさんスタッフを鼓舞したり、皆でしっぽり鮎丼に舌鼓を打ったりと長い時間を共にしてすっかり打ち解けている様子が垣間見えたのもすごく良かった。

全てにおいて「静」で、旅人正門くんの落ち着いた声色と足音や服の擦れる音、川のせせらぎとか、もやのかかった山々のひんやりとした空気とか、差し込まれる鶴田真由さん野間口さんの優しい「正門さん──」のナレーションも、なんだこれいい番組だな……体温がちょっと下がる気がする……涼しい……癒える……これがNHKの旅番組か…となった。

絶景を見たいだけならこの時代、検索すれば絵のように美しい写真っていくらでもあるんだけど、連日歩く事で雨の日もあれば照りつける日差しの日もあり、傘をさしたりカッパを脱いだり帽子をかぶったり上着を脱いだりと、旅には付きものの天気の移りかわりと向き合い、この日この瞬間ならではの風景を味わう様子もこの番組の醍醐味なんじゃないかな。あいにくの雨でも楽しむ心を忘れない正門くんと、しとしと降り続ける雨は趣がある。

丁寧すぎるほどの丁寧さも、等身大の若者らしい発言や茶目っ気を見せる瞬間もあって、正門くんの持つ質感がとにかく活かされているように思う。NHKが最高の仕事してる。

 

私が正門くんに出会う前から正門くんは散歩を趣味としていたし、正門くんと散歩で思い出すのは目覚ましテレビ(目覚ましジャンケン)コーナー終わりなんだけど、

 

 

正門「スポーツの秋ということで、僕の大好きなスポーツ【散歩】がしやすい季節になってきたので、みなさん一緒に散歩しませんか♪?(ニコニコニコニコ……)」

 

 

散歩がスポーツか否かは置いといて、これDIVERの番宣2020年10月の話だから少なくとも3年前から散歩が趣味でありスポーツ(?)だった訳で。

いやでも散歩ってスポーツじゃないよな……って見るたびにじわじわくる。

探してみると2018年にファンが書いたブログにも趣味がお散歩と出てくるしもっと探せば古の記録もありそうだけど(やめるけど)一体いつから散歩してたん???????

 

 

正門くんって「継続は力なり」の人だよなとしみじみ。

 

デニムも革ジャンもギターも散歩も、趣味という趣味は私が正門くんを知る前から変わってなくて。

それどころか、いつでも新鮮にその趣味を楽しんでいて。

 

人類、このくらいの心の余裕が欲しいよな。

アイドルとして多忙な日々を過ごしている人間がこんなにも余裕があるというのに私ときたら…………とは思う。絶対に最寄りで降りたいし忙しい時こそ足は休ませたいし最短で帰る事に命かけてるような人間だから。

 

今回のブログのタイトル"揺るがない歩幅"はanan正門くん登場回のコピーなんだけど、ファッション誌のコピーにつけられた"揺るがない歩幅"はさ、もう人生なんだわ。

 

揺るがない歩幅という人生だよ。

 

時代は変わるし、ファンは流動的なものだし流行りだってそうだけど、それが終わるときも始まるときも正門くんは揺るがない歩幅で歩いてきていて、そしてこれからも歩いていくんだろうな。

誰がいつ出会っても変わらない姿があって、それを続けた先で思いがけずこういう仕事とご縁がある。積み重ねて手に入れたものが多い魅力的なひとだなってつくづく思う。簡単に真似は出来ないけど、良いな。

 

 

継続は正門なりだよ(ずっと言ってんね)

 

てくてく絶景はコロナ禍の中、マスク姿で京都から始まったけど第3弾はコロナが落ち着いてきていて。品川・浅草界わいは1日目から通勤する人の流れの邪魔にならないように立ち止まるてくてくロケ班の姿があった。

ジャニ博もだけど、人気に伴いだんだんとロケに集まってくる人が増えてきていると聞くし、なんたってここ数年のファンを取りこむスピードってやっぱすごくて。

この「静」のてくてく絶景、てくてく絶景の景観が出来るだけ長く保たれるといいなってのが今の願い。あと続いてほしい。関西圏の正門くんは東日本にあんまり行く機会がなさそうだからどんどん上の方にも来てほしいね。美味いもんも食べてほしいし地酒も味わってほしい、正門良規そっちもいけます。

 

 

とりあえず正門良規のてくてく絶景という番組を提案したNHKの人にはめちゃくちゃボーナスあげようや。