好き、でしかない

 

こんなことを書いていたのをなぜかグレショー鬱憤回の藤井さんのツイートで思い出したから残しておきたい。

藤井さんのツイートは「こじけんとはずいぶんいろいろ話し合った」から始まり「どこまでも真摯に取り組む姿勢が、好きだ」と締めくくられていた。

 

「好きだ」

 

これだよ、これこれと思う。

それにしても小島の小島力すごくない?ステスクのグレショープレイバックで見る演出家さんからの小島評、毎回小島がすぎる。

 

私だって小島が好きだよ

 

「好き」を使う人って少ないよね、意外と。という気づきもある。

SNSやってるとたびたび思うんだけど

1番顔が良い、芝居が上手い、ダンスが上手い、歌が上手い

これ、おもんない言葉だよなぁと思う。

そりゃツイートなんて脳直なんだからおもんなくてあたりまえだし、そもそも人におもしろがられるためにやってるわけでもないし、そういうランキングだって世の中には溢れているんだけど

 

シンプルに「〇〇が好き」じゃ駄目なんですか!?みたいなところがある。そういう私も「エッ顔が良い」とかはたまに使っちゃうんだよね脳直だからさ~。

みんな自分の担当がNO.1に決まってんじゃん、オタクは自担しか目に入らないんだよ。だからミョもそろそろランキングやめな???

 

例えば、「ここのカレーが世界一美味しい」と書けば「そうでもない」という反対意見にぶち当たる。

これを、「私はここのカレーが1番好き」と書けばどうだろう。

その人が自分の友達ならあぁそうなの?ってカレーを食べに行くかもしれない。流行るかどうかは別として、赤の他人であっても好きだというその人の言葉に対して反論してくる人はたぶん少ないんだよな。

(カレーで例えるのヤバい、分かりづらい)

 

SNSは、というかオタク界隈は日々そんなことをしているなぁと思う。

1番顔が良い、ダンスが上手い、芝居が上手い、歌が上手い

その言葉には必ず「そうでもない」の声がある。それはそう、オタク(素人)が思いっきり贔屓して自担の事を喋ってんだから。

オタクは1番〇〇に敏感だよ、だって1番は自担だから…………

まぁ関係者(玄人)が言ってくれたところでしっくりこないのは、ここ何年かでSNSでの推し活がすっかり加熱しきってしまったからかなぁ。お前ちょっと気持ちよく喋りすぎだぞ……と思う関係者もいる。どうも推し活ビジネスとSNSはその手軽さから妙に相性が良いらしい。悪い意味で。

アイドルを推すって、推し活って、アイドルの手から離れたところで巻き起こる代理戦争がほぼじゃんね(ほぼではない)

自軍がNO.1、うちの〇〇がNO.1、という団体戦

なぜこんなにもアイドルは日々鋭い刃を向けられてるわけ?と考えると単純にオタクのせいじゃね?と思う事がある。

推しを推す、という行為はオタク側が揉めば揉んだ分揉み返しという名の反論が必ずあって、それはぜんぜん可哀想でもないし、なんならお前(オタク)が言ったんだよ。と思う。

お前が広めたアイドル像を背負わされてんだよって。特に発信することが控えめなアイドルたちは、オタクのほうがめちゃくちゃ声がでかかったりする。代弁ってやつ。

それはもうお前(オタク)が始めた物語だろと思う。

 

そもそもオタクって個人戦じゃない?というかわたしは個人戦でいたいなぁって。アイドルとオタクの物語っていつまで経っても交わらないし、アイドルは終わりを決められるけどこっちはアイドルたちの終わりも、終わり方も、続く未来も何も選べないからな。オタクがするアイドルの推し活とアイドルの人生は別物だよ。

だからオタクのなかで意見をまとめる必要はないし、導く必要もなければ足並みを揃える必要もないと思う。だってオタク同士が擦り合わせたところで意味がない。1番とか2番とかもまじで無意味。

そして、何度も思ってしまうんだけどオタクのいう優しさなんてたいして正しくないだろと思う。というか、正しさなんてもののガイドラインが文字を打つ側にあるのかなって。SNSにおける優しい世界だけ~とか、優しい言葉だけ届くように~とか。いやそれだって分かるけども。

直接話したこともない男の魅力を声高らかに熱弁してるわけで。文字にして世に広めている時点では優しさだったとしても、その優しさは受け取る人間次第になってしまうし、この"受け取る人間次第"というのが実は一番こわいことだなって思う。

文字にして世に放ってる時点でひとつも正しくないんじゃないかとか思うもんね、オタクは無責任だよ。というか、責任のとりようもないのがオタクだよ。

そんな無責任に脳直で喋った言葉を"真に受ける"オタクもまた多いなって、これはオタクによる無責任の永久機関

テキストは原型をとどめないほど揉みくちゃにされるし、優しいエピなんてまとめたら3年は顔も名前も知らないオタクに擦られるし、逆にアイドルが"そうじゃなかったとき"は倍返しくらいで外から叩かれるという。

これは全部アイドルの"いない"世界で日々起こっていること。

「顔がいい」と「いい顔をしている」の違いも、「芝居が上手い」と「いい芝居をする」の違いも、そのニュアンスをうまくつかまえられないような人間がゴロゴロいるのがSNS(Twitter)じゃん。

御守りにしようと打ち込んだ大切な言葉たちが、巡り巡ってアイドルに向けられた刃に加担しているかもしれないと思うとなんにも笑えないね。優しい世界ってなんやねん!!!!?て思う

 

余談ですが「うまい芝居と褒められるよりいい芝居をすると思われるようになれたらえぇな」の正門くんが好きだった話をどこかでしたかったけどもうここで言っちゃお。

 

分かりますか、これが。

 

 

もはや好きとオモロいだけ携えてヘラヘラオタクしてたほうがよっぽど健全なんじゃないかとか思う。

 

 

───君だけの輝きだから誰にも内緒でいいのさ

(トニセン先輩を思い出しています)

 

つまるところこれなのかなって。

 

ここ最近は「好き」と「面白い」の二刀流で健やかにオタクができているような気がするんだけど、オタクのくせにこんなに健やかなのなんでだろうと思ったらやっぱり自担正門良規の存在がでかい(トニセン先輩じゃないんかい)

色んな事に対していい意味で真に受けなくなった、というか。

「好きに面白がってください」の自担にヒタヒタに浸かって面白がれる余裕まで生まれた。

おかげさまで相変わらず健康にオタクやらせてもらってます。

 

 

ありがとう自担、痛風に気をつけるんだよ……

 

 

SNSによる褒めちぎり合戦に飽き飽きしていた頃だったから藤井さんの小島評「好きだ」はなんかいい感じにストンと胸に落ちてきたな。一緒に仕事をした人に単に「好きだ」と言われる小島の小島力というのもあるけど、「好き。」私もこれを持って自己完結するオタクしたいな~としみじみ思う。

 

推し活ブームにより、公式からも関係者からもオタクとして至れり尽くせりされてしまい、時にはオタクのくせに勝手に手応えなんか感じちゃって悦に浸ってついつい忘れてしまうんだけど(一番ダメなやつ)、オタクはオタクでしかないんだということ。

自分で始めた物語の結末は自分で結びたいな、と改めて思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネバーエンドでいこう!

ガチでネバーエンディングなストーリぃ!

THE GREATEST SHOW☆NENがはじまって2年、全国ツアーにまで成長したグレショーと、彼らAぇ! groupの歩みがとにかくかけがえのないものだったという話をしたい。

今回はFC枠と、あと番組先行もとれたので東京グローブ座千穐楽の前日に愛知の東海市芸術劇場に行ってきたんだけど


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まず、映画ネバーエンディングストーリーが私は大好きで。たぶん30回は見たんじゃないかな。それもあって事前のインタビュー、演出・脚本の諏訪さんがこの映画に触れていたのを読んだとき勝手に猛烈に高まってしまったんだけど、今回のガチネバはなんかちがう……?もしかして最初からクライマックスだぜ……?(仮面ライダー電王?)

冒頭でラスボスを倒す→倒した!→ヤッタァ!→じゃあ解散!

ここから始まるストーリー、それはそれでワクワク感すごくない?RPGとか育成ゲームとかゲームの中の子たちに想いを馳せちゃうやつあるあるすぎるんだよなぁ私が放棄したゲームの中身たちみんな元気してる~?????どっちみち楽しみにしちゃうよ、好き男たちがでているからね。

(映画ネバーエンディングストーリーを感じるシーンもあったよ沼とかファルコスとか)

ゲームの中の人たち→正門アレックス(僧侶)、小島スタッド(魔法使い)、福本ジャイロ(ギャンブラー)、草間ルンダ(武闘家)、佐野オースター(戦士)

プレイヤー→末澤(現実ではゆうや、ゲームでは勇者)

ってのもすごい分かる、分かるぞ…

正門くんなんてどっからどう見ても僧侶って感じだし名前も正門良規だし(?)可もなく不可もなくみたいなアイテム:薬草という地味さがなんかさ、ちょうどいいよね。ひと言多いまさ(アレックス)がまさ(オースター)と喧嘩になるのも。大晴くん(ジャイロ)はギャンブラーだけどゲームが終わったらおばあちゃんと暮らす羊飼いなのも笑った。イキりと優しさがさ、ちょうどいいね。ファルコスと喋れるのがジャイロだけってのも良かったなぁ、ファルコスにまたがる6人でしか得られない栄養がある。小島(スタッド)の兄弟の多さとか、、なんか解像度高め。

このそれぞれの"ちょうど良さ"が舞台上の至る所に垣間見えて、作品としてはもちろんなんだけど「Aぇ! groupひとりひとりが好きすぎるんだが!!?」というクソデカ感情のまま一生一緒にいてくれや!になりすぎてしまう。

アリーズのリチャウサギも見れた。あの軽快なウサギダンスを最初に真似しだすのがアレックス正門なの、かわいいだろうが~!アリマ~!!最終的にみんな横一列でステップ踏むの愛おしすぎる。

HAPPY ENDieのパントマイムと枠を潜り抜けるやつもあったな。当時の正門くんは謎のロングコートの男役だったけど、アレックスが枠をグニュリと潜っている姿を見れた。動きがなめらかで驚いたし手指の残し方が綺麗なんだよね、その表現力が好きだった。ダンスを見ていても、なんか身体が柔らかくなったような気するよねとか正門担とそんな話をした。あと、顔が好き。

そういえばガチネバ2回目を観てアドリブ(遊び)のシーンが分かったんだけど序盤のルンダ、そしてアレックス、リチャと正門くんにその尺を持ってきてるのヤバすぎるなとしみじみ。

ルンダにはメンバー5人が悪ノリを仕掛けていて、アレックスの鉄の心では客席が悪ノリを仕掛けている。もうこれは【ガチでネバーエンディングな悪ノリィ!】な展開。そりゃ公演時間もどんどん延びる。
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1時間50分予定とは(実際は2時間30分くらいあった)

ルンダの日替わり必殺技で激怒して舞台上からいなくなってしまうくだり、1/14夜グローブ座ではルンダがいなくなったあと他の5人もコソコソと舞台上から消えて、戻ってきたルンダがキョトンとするみたいな場面だったけど、2/1昼は激怒のルンダを迎えに行ったオースターが敵と間違われて攻撃されて頭グッシャグシャにされて帰ってくるというやつだったしなんかもう全公演入らせてほしい。

※ちなみに2/1のルンダ必殺技【メソポタミアレーシングカー】が全然言えなくてぽやるアレックスがとても可愛かったと記憶している。

 

アレックスの鉄の心、筒型の着ぐるみを着て脇下と顎下に汗ジミつくりながらギャグしてるアレックス。もう汗ジミが気になって最早笑いが止まらないよ着ぐるみのあちこちで手汗を拭かないでほしい手形がつくから(ついてる)

ルンダに水漏れしてるって言われてんのほんとウケた、スピーカーの水漏れがひどい(ライトグレーの本体なのもいけない)

 

鉄の心のくだり、これは【ガチでネバーエンディングな悪ノリぃ!】だと思ってるので一発ギャグのような爆発力もないし全部聞いたところでイヤ何ソレ!?だし、ギャグ自体が面白いかといったらたいして面白くはないんだけどなんかさ、全部の挙動が面白いんだよねじわじわくる、ちゃんと持ちギャグになってて悔しい。

少し前に自分のツイート読み返していたらメンバー(小島かな?)の

「まっさんはおもろくてもおもんなくてもいける」

「まっさんはどうやってもまっさんの空気になる」

というのがあったんだけどまさにそれで。

ジャニ博スタッフが

「(正門さんは)勝てそうというより勝たせてあげたい」

と言っていたのも頷ける。

 

この"お人柄漫談"みたいな空間はソロコンを彷彿とさせるんだけど正門良規というアイドルはその人間性でギャグを成立させてしまうから恐ろしいわね。

2/1は相撲ギャグだったけど何回もやってるうちに「どすこい」すら噛みだすのほんとなんなん?だったし、小島(スタッド)がナイフみたいな切れ味の野次をとばしてるのもずっと面白かった。あとアレックス、ぴょんぴょんしたりダンダン地団駄踏んだりずっとかわいかったヨ。

諏訪さんが鉄の心を正門くんに全振りしたのもなんかすごい分かるなぁとか思ったな(サボテンを思い出しながら)

あとグレショーでご縁があった劇団の方が沢山観に来てくれたけど、鉄の心のくだりは"あぁなんか正門くんらしい"とか思って観てたのかなぁと想像した。坂田さんとかね、幕末の(坂田さんには刺さると思ってるよ)

劇団の方々が見学にきてくれるの嬉しすぎない?

正門くんが、グレショーでお世話になった方たち皆で同窓会したいって言ってたけど、続々とガチネバ済みを報告するツイートが流れてきてすごく嬉しかった。みんなのガチネバだった。

開発の入江は村角さんかな、それも最高で。圧迫面接ラップバトル好きだった。

私がグレショーに追いついたのって確かSuper Wednesdayのあたりで(グレショーの初期は見逃し配信もなかった記憶があるよ)Twitterで見かけた次回予告でAぇ! groupが泣いているのを見たとき、全員で涙を流しているその光景に(Aぇって結構泣くタイプの子たちなのかな)と少し驚いた記憶がある。舞台裏でみんなで泣いてるんだもん。

これはのちに本編の稽古風景を見て、Aぇが泣くタイプの子たちというよりロブカールトンという劇団とAぇ! groupが起こしたマッチングによる奇跡の涙だったんだな、と理解した。

2年間グレショーでたくさんの劇団や演出家さんを見てきたけど本当に色んな人がいるし皆さん色んなカラーがある。劇団と劇団に交流があるのも面白い。あ、ここ繋がってたんだという発見もけっこうあったりする。

まだグレショーが始まってそこまで経っていないタイミングで、稽古というより放課後の生徒会活動とか文化祭の準備みたいな、あの和気あいあいとした雰囲気のまま作品を作り上げていくロブさんの世界観は誰もが通った学生時代のくだらない記憶や懐かしい匂いがしたし、青春って作れるんだ…って思った。舞台裏でみんなで泣いてるのも全部ひっくるめて青春を見せてもらった気がした。お洒落な髭をたくわえて一見面倒くさそうな人かなと思いきや恩師のようなでかい懐でなんでも面白がってくれる陽気な村角大洋さん、シンプルにオモロすぎた村角ダイチさん、高阪さん、私はこのSuper Wednesdayが本当に大好きでぇ……(ダイチさん演じる山城の挙動が好きすぎてロブカールトン面白いな?になり、そのあと配信とかも観たりしてる。)

作品が終わってもちょこちょこグレショーにかかわっているのを知るたびにありがたいことだなと思ってる、勝手に。

ちなみに自分がAぇを意識しだして追いついたのがSuper Wednesdayだったため、それ以前のアリーズとスタンダップは作品として大好きなのにそこまでの思い入れを持っておらず(スタンダップなんてもんビバ回なのに)自分って分かりやすいタイプ~と思ったな。後追いだとどうしても気持ちが乗らないってわけ。

そういえば話戻すけどアレックス!あのクリスタル現実世界に持ってきて良かったな!!!クリスタルはマイクだったらしいよ!!!

 

 

ゆうやの着替えでネクタイを手伝うアレックスが、アセアセもたもた手伝ったかと思えばゆうやににっこにこでルンダの必殺技とかやって見せてたのかわいすぎるだろ、なぁゆうや?

あとみんなで言い合いになって取っ組み合いから絡みあったまま倒れたところをゆうやがひとりずつ外していくシーンがあるんだけどここも日替わりっぽいな~、2/1は上手く絡めずドカッと上に被さっただけのアレックスを「……アレックス、絡んでないよ」って静かになだめるように起こしていて笑った。絡んでないんかい。

 

末澤さん演じるゆうやの"大人になれなかった若者"というより、"大人になってしまった若者"みたいな絶妙な演技がすごい好きだったな、語りではつい手に力が入ってしまったよ。末澤さんグレショーではひとつの作品でいろんな役を演じている印象で私の中では完全に器用な人なんだけど、不器用な役を落とし込む器用さを改めて感じた。求められている事に敏感というか全部分かった上で押したり引いたりの微調整が見事だなぁって、出力にセンスと華がある。もちろん笑いのセンスも、歌唱力も、魅せ方も、全部ある。

 

"アビリティみんなでうたう"

ネバーエンドでいこう!がとにかく耳に残ったんだけどこの涙腺のやられ方はどこかで……と思ったらCOSMOSだった。中学校の合唱ってたまにめちゃくちゃいい曲あったりするんだけどそれ、その感じを味わった。なんで成人男性の歌に中学校?とも思うけどグレショーにはそのくらいの歩みを感じてるんだよね、私は。舞台から下りて物語が終わってもAぇ! groupの物語は続いてくっていう。それがネバーエンドであれよと願ってしまう気持ちがなんとなく重なってしまってだめだった。最後の曲だったかな、「僕らは僕らを続けよう」って歌詞があってそれも沁みた。晶哉が作った歌もあったんだよね、天才かよ!!!!?

 

いま、目の前にいる彼らが演技をするとき装備として持っているもの。いつか生で観たいなと思った銀河鉄道の夜も、青春が詰まったSuper Wednesdayも、ヒリヒリした大暴力、巧妙なHAPPY ENDie、末澤担のいるかボーイズも(末澤担の)、鮮やかなエンタメ幕末も、その時の舞台は"その時"でしかないんだというのを肌で感じたな。いやそんなこと当たり前なんだけどね、でも過去作品をいま演じたら同じものは生まれないというのを肌で感じる事ができた。今回の舞台、あちこちに過去作品を思い出す展開や細工が散りばめられていて2年間の集大成、それはものすごい感動であり少し寂しくもあり、なんかめちゃくちゃ感慨深くて。グレショーでかけがえのない時間を共有させてもらったな、この番組をやってるのがAぇ! groupで良かった。グレショーには足向けて寝られないよ、寝られないけどそれとこれとは別の話しちゃうとグレショーDVDBOX欲しい。それぞれの登場人物のアクスタもつけてほしいし「ザ・グレイテストショーネンこのあとすぐ!」集も絶対いれてほしいし……

最後に関西弁に戻るところ、標準語から関西弁に戻ることで舞台と現実を地続きのままで揺さぶってくるの巧妙じゃない?アビリティ関西弁???????てか、大暴力????????

関西の男たちにしかできないよこれは、と唸った演出だった。好きな男たちの関西弁にホッとするほど私も関西にどっぷり浸かっているんだな……というのも感じた。深くお辞儀する彼らとスタオベを送る客席、ひとつ夢が叶ったような気がする。

 

「あぁ、Aぇ! groupが好きすぎる」の気持ちを抱えて会場を後にしたよ、その余韻のままフォロワーとはじめましてとかしてぜんぜんちゃんと喋れなかったのもいい思い出。

 

グレショーには私の2年が全部詰まっている。彼らの2年は私の2年で、このタイミングでグレショーを生で観れた事は自分のなかで確実に"点"になったと思う。ほんとうに楽しかった!グレショー全国ツアー完走おめでとうございます!!!!!!

 

 

 

また次の点も結べる事を願って。

 

 

 

ネバーエンドでいこう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日という日に青を占う

11月28日

正門くん、26歳のお誕生日おめでとうございます!

 

年末のオリ劇単独、年始の狼煙、そしてソロコン、NHKのお散歩番組てくてく絶景、NHK特集ドラマアイドル、コロナの療養で幻となったサマパラ、悲しむ隙を与えずねじ込まれたぴあアリ単独2Days、主演舞台ヴィンセント・イン・ブリクストン、グループでのan・an初表紙、まさまさの表紙(これも初)、正門くんステスク単独表紙(Jr.の単独表紙は初)

この他にもHEPのキャンペーンや24時間テレビ3年連続スペシャルサポーター、万博の岸田総理のバック(?)とかセブンイレブンキャンペーン、大阪城大名行列と野外ライブ…そしてグレショー全国公演!!!!!!2023年全国ツアー決定!!!!!!

まだまだあるけど書ききれないからこのくらいで。というかなんとなく下書きに書き溜めてたらどんどん仕事のお知らせがきて書き足していったからまぁまぁ全部書いてるような…

去年も思ったけど今年はさらにすごかったんだよ本当にね。

猛烈なスピードで進んでいく彼らの煌めきとかエネルギーにめちゃくちゃパワーをもらったし、夢中で追いかけてただただ楽しいそんな1年になった。

私はたぶんいい時期にファンになったんだろうなぁ。

«なにわからAぇ! 風吹かせます»

リアルタイムで間に合ったのはこの番組を卒業する少し前だったかな、そんな彼らに夢中になってあと数ヶ月で2年経つけど今年の秋、サマパラの振替のようなかたちでねじ込まれたぴあアリ単独コンサートにつけられたタイトルは

«西からAぇ! 風吹いてます»

Aぇ風吹いてます……そうか~風はもうとっくに吹いているのかとしみじみ思ったりした。

 

特集ドラマアイドル出の正門担が生まれ、グレショー出のAぇ担が生まれ、私も新規ではあるんだけど「染、色に間に合わなかった」「ソロコンに間に合わなかった」そういう話を聞くたびにオタクたちをとり込んでいくそのスピード感にハッとさせられる。TLに流れてくる沼落ちブログに頬を緩ませながら出会った頃を懐かしく感じてしまうよ、いやわたしだってド新規。

「見つける」みたいな、○○出の○○担というものに憧れもあって正直ちょっと羨ましくもある。私のそれは鮮やかな沼落ちといえるものではなかったからな、どちらかといえば落ちたというより気づいたら向こうが入ってきていたという感覚に近い。

気づいたらそこにいてくれてた、みたいな?なんかじんわりとその効能を感じている(温泉?)

だけどもうすぐ2年が経とうとしているいま改めて考えると、これめちゃくちゃ正門くんって感じがするな。

 

「正門くんは優しいよ」「へ~そうなんだ」から始まった私の興味が今となっては

「正門くんは優しくて落ち着いていて情緒が安定している。加えて誠実で柔軟で責任感があって強靭なメンタルで確かな語彙力なのにしれっと失礼で重くて湿度があってちょっとどんくさくて努力家で自己肯定感が高くて冷静でだけど熱いところもあって親身で頑固でドライで男前で───」

喋りだすと止まらないよねなんなの?占い師なの?数打ちゃ当たるタイプ?

だけどどういうわけか知れば知るほど解像度は下がっているような気もしている。

今年は正門くんからお母さんを見いだし(おてんと魂)リア恋を見いだし(某雑誌による式場下見)お父さん(父と娘のようなふたりです!のおりかど)を見いだしてもう訳がわからないよ、ドリライのラブソーはなんか結婚だったし(結婚だったし?)

 

 

正門くんって一体何者なんだろうね?

正門くんは常日頃から「僕たちからでるものを好きなように解釈して好きなように楽しんでください」と言っている。「(ファンの皆さんに)おもしろがっていただいて」と言うことも。

それ以上にどうしてほしいというのを受け取った事はなくて、自分というアイドルはこうだからという意思や覚悟のような言葉が添えられる事はない。ブランディングしないというブランディング、とでもいうんだろうか。

"好きにおもしろがられる"を許容するということは、アイドルという職業を選んで生きるひとたちの宿命、線引き、もっといってしまえば諦めともとれると私は思っているんだけど

(ステージに上がって人生を送る者としてファンに好きに楽しんでいただく事への覚悟や、その対価として自分は欲しいものを手に入れさせてもらい良い思いをさせて頂いて──という話をガリさんがWebでしていました。ガリさんの言葉にはオタクを導くような統率力があるね)

正門くんの場合はそれとはちょっと違うかなと思っていて、正門良規というアイドルを作るのは正門良規を見ているファンの皆さんであるというごくごくシンプルで純度の高い、揺らぐことのないアイドル精神のような、そんな気がしている。徹底しているという言葉さえあてはまらない、自分というアイドルの全てをこちらにゆだね、全てを受け止めるその余裕というか、心意気、精神力…う~ん、なんかちょうどいい言葉が見つからないな。

ひと(オタク)にはひと(オタク)の正門良規になりきることを大前提に土俵に上がってるみたいなところがある("なりきる"ってのも違うかな、ナチュラルに"そう"なんだよ)

MyojoのJr.大賞意気込みページで「僕が恋人になったあかつきには皆さんが妄想したとおりの正門良規がいます」って書いてあったけど、このひとのそういうところ本当にすごいなと思うんだよね。

いっぽうで「うちの猫かわいいですよ~」と言いながら「見せへんけどね」を貫いた正門くんのアイドルとしての感覚を私は信頼してるというか。ここで信頼とか言いだすの本当にオタクごときが失礼だなって感じなんだけど、あれほど生活のあらゆる瞬間を記録してウェブでファンに公開してくれる正門くんの、"ない"ようでちゃんと"ある"、その境界線が仕事とプライベートとの線引きだとしたら私はその姿にすごく共感してしまうよ。

忙しいだろう、しんどいんじゃないかな、応援していくなかで心がザラつくときも正門くんがこちらに見せる日常は驚くほど安定していて穏やかで、たぶんROTのような苦悩を消費するタイプのドキュメンタリーは向いてないんじゃないか。取材する側が面食らってしまうんじゃないかとさえ思う。

ここも不思議なところで、なんでも見せてくれるけどなんにも見えてこない。オタクの心配をよそにどんな瞬間も拍子抜けするほどさらりとかわしていく正門くんは本当に不思議なひとだなと思う。(とはいえ小島が毎回オタクと同じ温度で心配してるのめちゃくちゃ助かってるよ。もんビバ一生一緒にいてくれや!)

アイドルとしての福利厚生が手厚すぎて正門良規という人間はいつまでも見えてこないというか、アイドルとしての福利厚生が手厚すぎて正門くんの"人間"の部分を知ろうなんて烏滸がましいとさえ思う。

それだけアイドルという仕事にひたむきで、そして、アイドルとして誠実なんだなと気づかされた1年だったかな。

私が思ってるよりずっとアイドルを生きてんのよね正門くんは。本人は別に普通ですよ~みたいな顔してるけどぜんぜん普通じゃないと思うよ。いやでも本人はまじで普通にやってるし(以下略)

 

NHK特集ドラマアイドルのなかで、明日待子さんが出征していく学生に向けて言った「私はずっとここにいます。だからまた会いに来て下さい。」という言葉があったんだけど、あの時代のアイドルたちは戦地という生きるか死ぬかの場所に向かう人達の光であったわけで。

「日常を取り戻せたとき、あの場所に行けばまた待子さんに会える」

それは人間の生きる活力、生き抜く支えになるのではないかと考えた。じゅうぶんすぎるほどに。

出征しなくともオタクしてる場合じゃない瞬間はある。本当に私生活がそれどころじゃないときってあるじゃん私はあるよ。

アイドルは日常を取り戻せてようやく楽しめる光のような存在だし当たり前でつまらない毎日でもアイドルを眺め、お金を払って雑誌を買い、アクスタを買い、オフショを集め、現場に通う余裕があるって有り難い事だな~と思う。今年は特にそれを痛感した。

人生を変えてくれる訳でも一緒に背負ってくれるわけでもないし、アイドルも私も自分の人生を自分の足で歩いている。

私が彼らを応援できるのは暮らしがあってこそで心に余裕があってこそで。

時代が変わろうともアイドルは影を纏ったリアルではなく変わらずそこに立ち続けてくれる、いつ寄りかかっても変わらずそこを照らし続けてくれる光のような存在であってほしいかな。んで、アイドルはただそこにいるだけでかっこいいんだから自分の事イケてるな~かっこいいな~と日々思っていてほしい。オタクが介入できないくらいいつだって自信に満ち溢れていてほしいよ。

これは完全なる私のエゴなんだけど、正門くんはこの1年も私にとっては光でしかなかったんだよね~、私が正門くんに光を見いだしたとかじゃなく、そのまま受け取っても溢れんばかりに満ちた光みたいなアイドルだった。

 

まさかどくんのおたくするの、たのしい(小2??)

 

野郎組の番宣のためにひとりで出演した生放送の情報番組ゼロイチ。その番組内で「アイドルとして大切にしていることはありますか?」と聞かれた正門くんが「愛されるプロであること」とニコニコ答えていた姿をたまに思い出すんだけど

牛の顔したクッキーを食べるときに「耳失礼します」って耳からかじっていた正門くんも私は記憶に残っていますけども。カワイイじゃん……

愛されるプロ、めちゃくちゃシンプルだけどアイドルの原点のような言葉だなぁって思った。

 

「愛情やと思います。」「愛です。」

自分やグループに向けられた厳しさに対してもその姿勢を崩さない正門くんを何度も見てきた。

「アイドルって事をプライドとしても戒めとしても持っておきたい」

「自分がアイドルだってことにリスペクトと意地が両方つまっている感じ」

このテキストも好きだったな。

アイドルらしくない、ジャニーズっぽくないがなんとなく褒め言葉になりつつあるこの時代に、とてつもない精神力で日々アイドルという仕事を全うしている正門くんは、アイドルで居続けることやアイドルという肩書き、アイドルとして愛されることに誇りを持っている、というか少なくとも私はそんなふうに日々受け取っているよ。

 

正門はなんでもできる(気がする)

正門はみんなに愛されてる(気がする)

そう信じ続けていてくれる正門くんの嫌味のない自己肯定感や言葉選び、そして乱されることなく、乱すこともなく自分の歩幅でアイドル界をずんずん進む姿は私にとって有ることが難しい"有り難い"アイドルでもある。

オタクなんて不健康でなんぼと思っていたけどこの1年も健康に正門くんのオタクやらせてもらったな、汗門ぽや門みんなの心の実家─────

 

Aぇ! group正門良規くん

グループとして、個人として、いくつもの顔を見せてくれる正門くんのどこが好きかと聞かれたらぜんぜん絞れないし、どんな人かと聞かれたら胡散臭い占い師みたいにベラベラ喋ったのち「分からない」と言おうと思うよ、これからも!

 

 

26歳のお誕生日おめでとう!!!!!!

この1年も健康にアイドルできますように!!

 

 

 

 

26歳の正門くんも"おもしろがって"いきたい




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芸術は竜巻だ

 

ヴィンセント・イン・ブリクストン

正門くん2年連続グローブ座での主演舞台おめでとうございます!!

美大生深馬から1年、今度は若き日のゴッホになる自担。あのゴッホですよ。

染、色ははじめて正門くんを観に行った舞台で個人的に特別な思い入れがある作品なんだけど、それにしたって2年連続主演舞台、しかも美大生からゴッホって…すごいなぁ。グローブ座は大好きな場所です。新大久保駅から迷わず行けるし。途中の匂いは嫌いだけどね、ドブ臭すぎないか。

 

ゴッホはもう当たり前に有名な画家。ひまわり描いた人、あとゴーギャンと喧嘩して自分の耳を切り落とした人。ざっくりこのくらいしか知らないんですけど今回は画家を目指す前、若き日のゴッホという点であまりにも"分からない"が多すぎる。いわゆる普通の暮らし、その一部分にスポットライトを当てているのが今回の作品なわけで。ゴッホだってゴッホの周りだってこんなにも有名になる未来が待っているなんて誰も想像していなかっただろうなぁ。ましてやハタチそこそこ、まだ何者でもない頃の生活なんて。だけど、その人生のほんの一部がこうして作品になるくらいだからゴッホの生涯というのはどこをどう切り取っても人々を惹きつけてやまなかったんだと思う。自担の主演を知ってからゴッホを中途半端に履修したような私が観て大丈夫なやつか若干心配になってくる……が、作品の解釈に正解はないでしょう、そうでしょう。

 

1回の観劇ではぜんぜん掴めなかったので2回目を観た今の感想です。

 

簡単なあらすじとしてはアーシュラという未亡人が営む下宿屋にヴィンセント(ゴッホ)が訪ねてくるところからはじまる話。

時代は1873年、舞台となるのはイギリス、ロンドン。イギリスへの転勤をきっかけにオランダ生まれのヴィンセント(画商)が下宿先で出会った人々と繰り広げていくさまざまな人間模様といったところかな。

画商のゴッホがイギリスに転勤になる、そして下宿先で恋をして失恋もする、ここは史実に基づいているらしい。

 

実はヴィンセントはたまたま見かけたアーシュラの娘(ユージェニー)のほうに一目惚れしてしまったわけなんだけど、その事実を隠したまま「空き部屋の貼り紙を見たから部屋を借してほしい」と家主であり母親であるアーシュラと交渉するというところから始まるという、いわば

"下宿人のテイでしれっと接近しちゃおうかな"の下心。

 

ヴィンセント、あんたなかなか狂ってるよ

 

今回、1回目の観劇で実質2列目(1列目は潰し)下手を引いたのでまずは舞台セットの生活感にとにかく感動した。アリエッティのような素朴で温かみのあるキッチンと木のダイニングテーブル、そこでの会話劇になるんだけどはじまった瞬間から調理が始まっていて。鍋からでる湯気、ソースをフライパンで焼く匂い、湯切りの蒸気までなんとなく感じられてめちゃくちゃワクワクした。じゃがいもの皮を剥いたりしてるところも見れた。じゃがいもからも湯気がすごかったなぁ正門くん、手は大丈夫か?熱くないか?(ヴィンセントが吸っているパイプの煙まで感じられたのさすがにやばいなと思いましたね)

調理しながらテンポ良く繰り広げられる会話劇、会話と会話のちょっとした間合いも絶妙。しかしヴィンセントよく喋るな?セリフ量が膨大で、まずは台本を頭に入れなければと話していた正門くんを思い出した。

セットの後ろ側には高くそびえる1本の木、あれは糸杉ですよね。壁の縁飾り、この作品では下宿人のサムが仕上げた桜だと説明されていたけどゴッホの作品《花咲くアーモンドの木の枝》じゃないかな。ところどころに"ゴッホ"が散りばめられている。

この時代の衣装、特にイギリスの人たちの衣装や髪型がすごく好きで。品があって洗練されているというか、オランダからでてきたヴィンセントや妹より少しだけ都会的というか、そんな感じがした。

 

ヴィンセントが訪ねてきた頃のアーシュラは毎日喪服を着ていて分かりやすく"その日から時が止まってしまった人"、かな。未亡人のアーシュラを演じる七瀬なつみさんは実年齢55歳、劇中ではもう少し若い設定かもしれないけどヴィンセントとの年齢差は20才以上。だけど彼との出会いによってその熱量や才能にほだされ徐々にヴィンセントに惹かれていく、そんな役どころ。

ヴィンセントが娘目当てと気づいた時点で普通なら追い出してしまうんだけど、それができなかった。正門くん演じるヴィンセントの許され力がさ、すごいんですよ。

 

《ヴィンセント》

とにかく感情の起伏が激しくて、思い込みが激しくて、そこに一貫性や強固さがあるようでいて全然ないみたいな。正門くん曰く"感情ファーストの人"なんだけど本当に考える前に口、なんなら口と手、竜巻のような人と言われていたけどほんとうにそうで。

無意識に人を傷つけやすく、だけど傷つきやすくもあり、なんだろう、その場その一瞬を情熱と己の感性だけで生きているというか、感動を生きているというか…だけどその姿は鮮やかで、なんかみずみずしくて絶対関わりたくないけど気になりすぎてほっとけないみたいな。ヒモか?あとシンプルにけっこう失礼なのよ、なんていうかひと言多いんだよ。

0と100をいったりきたりする。しかも声もでかいし身振り手振りが煩い。とにかく一緒にいたら間違いなく疲れる人。そんな人に出会ってしまったらまぁ心をかき乱されるよね当たり前だけど。最初ちょっとウザかったもんねさすがに。だけど100なんですよ、その愛を伝える時だって当たり前に100なわけ。自信もないのに100。強引さはぜんぜんないんだけどその100の情熱でぶつかってこられたら、ねぇ?

喪服のアーシュラは許してしまったんだよな、心を。そして惹き込まれてしまった。

惚れたほうの負け、そんな言葉がよぎる。

 

《正門良規のヴィンセント》

ジャケットを脱ぐともうそれはタイタニックのジャックと同じようなファッションなんですけどくるくるパーマでとにかく可愛い。愛嬌がすごい。このお話、男性はヴィンセントと下宿人のサムの二人しか出てこないけどサムのシュッとした"格好良さ"とヴィンセントの愛嬌のある"芋感"が絶妙じゃない?(自担なのに芋とか言っちゃうんだ)

だけどここが格好良くなってしまわないところが良いなと思う。パンフレットの髪型じゃなくて良かった~(勝手に命拾い)

人々を巻き込みながら時に拒絶され、許され、愛され、手を差し伸べてもらってなんとか生きてこられた人。その生まれ持った感性、火傷しそうな情熱、人間力

ちょっと良くしてもらった人間に気を許してしっぽ振って懐く柴犬みたいなかわいらしいさまである。いや柴犬は正門くんだからかもしれない。

 

私は正門くんに沼落ちした当時のことを振り返るとき「沼に落ちたというより気がついたら向こうが入ってきていた」と言ってるんですけどヴィンセントにもそれに近いものを感じる。あんなに癖が強いのになぜか許してしまう、というか許す前にもう入ってきちゃってるけどなんか追い出せませんどうしましょうみたいな。すごいよ正門ヴィンセント、いとおしさが。

 

《才能への固執

アーシュラのさ、才能に魅せられそれを育むことで心が満たされるようなあれ、夫を失った悲しみに加え年齢、更年期も大きくかかわっているような気がするな。ヴィンセントとの出会いよりずっと前、夫を亡くしてから15年間浮き沈みを繰り返し、下宿人サムですら元気なときそうじゃない時を察してしまうほどには何かを抱えてしまった人。

ヴィンセントと一線を越えた次の場面から鮮やかなピンクのスカートに真っ白なシャツで肌ツヤもワントーンアップしてるアーシュラ、目に見えて鮮やかな色を纏うアーシュラの心の変化には安堵したし、コソコソ手繋ぎを試みる二人はなんだかウブで可愛らしくて微笑ましかったけど、ヴィンセントと出会うずっと前から喪服を着てあからさまに負のオーラを纏っていたアーシュラは竜巻男ヴィンセントと同じくらい"厄介"であり"腫れ物"だったのではないだろうか。

母親があんな感じなのは結構しんどくないか?なぁ娘?後半、なんとなくユージェニーにも母親アーシュラと同じような匂いを感じちょっとキツかった。

いい時とよくない時の振り幅、あの雰囲気はなかなかリアルだなぁと。ホルモンバランスの乱れというかキリキリしたり塞ぎ込んだりというあれ。女性としてなんか分かる、もあった。

もちろんそれだけが理由ではないんだけど。

 

ヴィンセントもヴィンセントで娘から母親への心の移り変わり早すぎない?まぁユージェニーは一目惚れだから顔から入ったわけだけど、それにしてもですよ。ヴィンセントすぐでかい声で「愛してる」とか言うじゃん落ち着いてください。

この頃のヴィンセントはまだ"女性"を知らなくてとにかく自分の内からわき上がる規格外のエネルギーに頭を抱えてしまってるような、なんとか抑制するのでいっぱいいっぱいみたいなひとだった。世間でいうところの拗らせ童貞みたいなもんか。

だけどこの若さと情熱がアーシュラには必要だったんじゃないかなぁ。染、色のときに岡田義徳さんが「歳を重ねて負け方や世の裏側を知ると自信に根拠が必要になる。だから負ける勝負はしなくなる」根拠の無い自信はいちばん強いんです、論破できないものだから──みたいな事を言っていてすごく説得力があったんだよね。

史実によればゴッホは年上の女性との恋愛が多かったらしい。というかイギリス・ロンドンという地、下宿先での恋愛というのがゴッホの初恋だったという説もある。この作品はそのあたりから着想を得ているのかな、女性と二人きりになるのが初めてだと言っていたし。

そしてこの舞台を観る前に少し調べていたんだけどゴッホの父親は牧師であり、ゴッホ自身ものちに伝道師とかそっちのほうに進んでいく。(四幕のときすでにそうなっていた)ということはゴッホは父の宗教的な教えにかなり影響を受けているのではないだろうか。

ヴィンセントも、途中ででてくる妹も育った環境の話をしきりにしていたし。

ヴィンセントの愛情って、愛は愛なんだろうけど、そこに献身とか慈善とか自己犠牲とかなんとなくそういうものを強く感じるんだよね。「あなたの年齢を、あなたの不幸を愛しています」みたいなセリフがあったんだけどそれも愛というかある種、救いの手を差し伸べている自分に陶酔しているようにも感じられるなとか…まぁ翻訳したときのニュアンスとか色々あるけど。

自分の持ち物を売り払ってそのお金で貧しい人を助けることに喜びを感じるのちのヴィンセントを思うと、「不幸を愛している」このあたりの言い回しはいろいろ考えてしまったな。「あなたは僕の不幸を写す鏡だ」というのも。鏡だとしたら目の前にいるその人を愛し救えば結果自分も愛され救われるみたいなさ。

他者への奉仕の精神は究極の自己愛でもあるよなぁとは常々思っているので。ヴィンセントは自己愛が強すぎたひと、なのかもしれない。

ゴッホの女性関係を調べてみると、家族に反対されるたびに離別を繰り返していたといわれていて。もちろん父や弟にたびたび援助してもらいながら生活していたというのもあるけど、あ、そこ貫かないんだ?みたいなのもある。

三幕では妹にアーシュラとヴィンセントの関係がバレてしまうんだけど、「父さんにもしこれがバレたら」のくだりは妹が兄に突きつけた印籠みたいなもので、結局決まっていたパリ行きの話もしていなかったヴィンセントはアーシュラに何も告げずに下宿先から姿を消してしまうんだけど「なぜ?」とはならなかったかな正直。

別れを面と向かって告げることで自分がアーシュラに直接与えてしまうであろう痛み、痛みを下すことも、それにともなって自分が受ける痛みも怖かったんじゃないかな。無責任だし臆病だよね、あんな情熱的に告ったくせにさ。「それが1番いいと思った。」じゃないのよ。

だけどヴィンセントに誠実さみたいなものを求めるのがそもそも間違っているような気もするな。

彼の行動を我々が理解できるわけないじゃないですか(それはそう)

無意識に人を傷つけやすく、そして傷つきやすい。未熟で臆病で繊細で無神経で愚かで、そして優しい人。

惚れたほうの負け、また書いてしまうけど本当に惚れたほうの負けなんですってこういうタイプの人間は。

 

あんな去り方をしておいて2、3年後にひょっこり下宿先に現れるヴィンセントというのが四幕。

四幕は土砂降りの雷雨から始まり、三幕までのあたたかさや生活感、匂いは失われていて舞台上が薄暗いまま展開されていくのもアーシュラの心情を強く物語っているなぁ。あきらかに老けてしまっているアーシュラ、つらいな。

"女は決して歳をとらない、愛し愛されている限り"

アーシュラの絵(裸体)にこの言葉を添えたヴィンセントの事を思い出した。何も告げずアーシュラのもとを去った今となっては、これはもう残酷でしかないのよ。

ヴィンセントがアーシュラにプレゼントした1年に2度咲くすみれの花にはそこまで希望は見いだせなかったかなぁ私は。いや、もっと早く持ってきなさいよとか思っちゃう。三幕の2~3年後の話だからねこれ……(染、色でも1年に2度咲く桜、秋に咲いた桜は春にまた──のくだりがありましたね)

 

ちなみにこの"女は決して歳をとらない、愛し愛されている限り"という言葉はグッズのスマホスタンドにも使われていて、オタクに「両思い?」と聞くアイドル正門良規を思い出しましたね。正門ゴッホすごいな

!!!!!!長生きします!

 

話に戻ります

 

美大を目指していた下宿人サムはユージェニーとの子供を授かり結婚し、その道を諦めていて。サムの才能を信じる事、平凡を脱し崇高の地点に到達する彼らに夢を見る事で保たれていたアーシュラの精神状態は崩壊した。愛し合ったはずのヴィンセントを突然失い、サムの芸術家の道も閉ざされ、という。

正直、アーシュラにはあんまり感情移入できないんだけど、ヴィンセントと激しく求め合った日々を「恥ずかしい」と振り返るアーシュラを見ていたらいたたまれない気持ちになっちゃったな。燃えれば燃えるほど後からみじめになってくるあれ、すごい分かる。

 

労働者、芸術に価値をつける画商、芸術を学ぶ美大生、そして宗教とか才能とか…

結局、芸術家ってなんなんだろうね。芸術とはなんなのか、芸術で崇高な地点に到達するとは。序盤でサムが言っていた「芸術は労働者の所有物だ」という言葉もうまく噛み砕けないけど心に残ったな。

人生は色んな人と出会い、色んな価値観に触れ、さまざまな選択肢を自分で選んでいくわけだけど、その選択は他人から見れば"逃げ"や"間違い"だと言われる事もある。他人を"逃げ"や"間違い"だと批判する自分もまた、他人から見たら何かから逃げ、間違っていると言われているわけで。ヴィンセントは感情ファーストのひとだから他人の価値観をたびたび傷つけてしまうんだけど、なんだろう、受け入れる柔軟さも持っているんだよね。柔軟さというか、すべての価値観をみずみずしく学んでいく純粋さというか。劇中でヴィンセントがハッとしてそこで初めて申し訳ない顔をする、みたいな瞬間がけっこうあった。

画商の頃のヴィンセントは労働する手、履き古した靴に何も見いだせなかったわけだけど、ラストの場面では自分の履き古した靴を無心でスケッチするヴィンセント、そこに一筋の光を見るアーシュラの姿がある。

はっきりいってよく分かりません!すみません。

だけどこれって「美しい景色を探すな、景色の中に美しいものを見つけるんだ」なのかなと。

これはゴッホが弟のテオに送った手紙の一節とかなんとか言われていてまぁちょっと出典元も曖昧なんですけど(こんなようなことを言ってたらしいみたいな記事しか見つけられなかった)、イギリスでの出会いや人との交流で"景色の中の美しいもの"の価値観にゴッホは気がついたんじゃないかなとか思う。

というか、私はそう受け取りました。

 

 

最後に

この作品では描かれていないんだけど、ゴッホを献身的に支え続けた弟テオ。このテオという人物がなかなかに好きで。

テオに子供が生まれたお祝いとしてゴッホが送った作品がすごい好きなんですけどそれが《花咲くアーモンドの木の枝》なんですよね。

下宿先の部屋の縁飾りがこれだったのに何らかの意味を感じたり感じなかったりしながら、私のヴィンセント・イン・ブリクストンはここでいったんおしまいです。むずかしかったけど楽しかった。

 

千穐楽の追記───

「貴方が僕に恋をしているうちに」

というセリフ、好きだった。

 

 

正門くんのストレートプレイ、また観れたらいいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れの日、夏の終わり

2022.9.28

【西からAぇ!風吹いてます!おてんと様も見てくれてますねんLIVE2022】

長い!とにかく長いねタイトル!大倉くん長いですありがとうございます!!(名付け親)

アリーナ単独、関東進出!おめでとうございます。

オリ劇単独に続き、初日一発目の公演をもぎとっていざ横浜。

サマパラが全公演中止になった夏(これも初日に行く予定でした、どんだけ初日)

前日の夜に中止のお知らせがきたとき、残念だなぁとか見たかったなぁという気持ちより、正門くんが高熱に苦しんでいるという事実がほんとうにショックで。ここまでコロナに負けず走り続けてきたことを振り返っては、本人がいちばん悔しいだろうな、見せてあげたかったなとどうしようもない気持ちでいた。

その日の夜、メンバーひとりずつのコメントと正門良規のうちわを手にTDCのステージに立っているみんなの写真が更新されて泣いた。ほんとうに泣いた。見たかったじゃない、Aぇ! groupみんなにステージからの景色を見せてあげたかった。やりきれないなぁ、ほんとうに。いつまで経ってもコロナが憎いよ、憎い夏だ。

 

 

他担よりあっさり手放したはずの夏だった。自担のコロナ感染はそのくらい諦めがつくものだった。

だから事務所の計らいによりおてんと魂として戻ってきた時は本当に驚いたな。多忙なスケジュールのなか用意されたぴあアリーナMM 2days。

サマパラが中止になって2週間で決めるそのスピード感と

「9月末に伝説のLIVEを作ってこの夏を終わらせましょう」「なんとか箱を見つけてきたので」

わざわざそれを伝えに大阪まできてくれた東京のスタッフ、Aぇ! groupのために力を尽くす大人たちを目の当たりにしてなんかものすごく込み上げた。わたしの夏、救われました。

 

ぴあアリーナMM


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めちゃくちゃに晴れてる。Aぇ日ですね!!!!!!

オープニングのアニメーションからもう楽しいやつだと確信していて(タイトルロゴの時点で気づいてはいたけどね。がおがおぶーっ!みたいな、Eテレ)

出てきた瞬間の衣装!!この世の色と柄をぜんぶ繋ぎ合わせたみたいなガチャガチャの衣装、西の男たちの勝負服だなぁ!お洒落とか洗練されたとかではないんだけどとにかく景気がいいんだよね、衣装の景気がいい。アホ新世界→ええじゃないか→がむしゃら行進曲と進んでいくの本当に筋金入りの西、西、西、関西からのご挨拶だった。衣装の柄が柄だし色が色なので「分かった、襟のフワフワはメンカラなんだね???!!!」と思いきや「あれ?これ小島か」「あ?これも小島?」

なんなん?!!!?

袖のフワフワがメンカラなんだね!!!???襟じゃなくて袖!!!紛らわしくてウケた。(どうも昔の金色衣装のリメイクだったらしい。金色衣装もびっくりしただろうな、柄の布めっちゃ貼るやん!!?て)

急遽ご用意された夏のぴあアリは正門くんの主演舞台の直前で。"1870年ゴッホ"と調べてオーダーしたパーマ門でステージに上がる自担、関バリでパーマを見たとき「ゴマちゃんの飼い主かな」「アシベwww」「顔はゴマちゃん」「オモロパーマ」というやりとりを同担としたんですけど……

 

かっこよ!!!?????!!!!

 

あまりにも正門くんのパーマがかっこよくて内容がはいってこない、なに!!!?ぜんぜんかっこよくてなに!!!?ほんとうにかっこよくてなに!!!???だった。

えっ、なに?????????????

黒髪から明るい茶髪になっていたのもあるけど、王子様衣装と1870年代のゴッホパーマってよくよく考えたら相性良いんだよね。時代のあれで(あれ)

 

あんまり覚えてないながらに書き残すけど、"僕らAぇ! groupって言いますねん"ついに自己紹介曲ができた。これは熱かったなぁ。作詞:Aぇ! group、作曲:佐野晶哉、正直覚えてられたのは良規フィーバーイェーイくらいだったんですけど(記憶がガバで)多才であり多彩な彼らの魅力を詰めこんだ濃い1曲だった。単調じゃないところが逆にAぇらしいというか。

そしてソロ曲と続くんだけどバックをAぇがやるのすごい良かったな。バックがAぇどころかリチャの宙船ではスタッフがステージでかなりお手伝いしていてチープな小道具に芯の通った歌声、腹這いで台に乗っかりスイスイと進んでいく体幹…この演出でここまで感じてしまうの逆にすごくないか?

晶哉の100点カラオケの再現も良かったな~。あの時と同じ衣装で歌う晶哉、あの時と同じように祈る正門、福本、末澤、芸が細かいのよ。

ソロ曲、オタクの"やってほしい"は山ほどあれど今回結構斜め上だったような。バックにAぇがつきその他はスタッフが埋めるというそのシンプルさと選曲の意外性も含め"なんか楽しい"だった。小島はタッキーに怒られろwwwww(ってフォロワーが言ってました)

"愛・革命"の小島

 

コントコーナー"Aぇ!家族物語"

コントコーナーなんだけど彼らグレショー仕込みの演技派でもあるのでとにかく役の解像度すごいなとなった。正門くんの沼落ちブログにオカンのポテンシャルが高いって書いたの思い出したんだけど正門くんほんとうにオカンの解像度が高い、オカン歴がダテじゃない。もんビバ熟年夫婦にもんビバオタクの血が騒いでしまうなぁ。犬~ちぇの誘惑にビクともせんオカンまじで愛じゃん、ヨシ子のベールを優しくおろすオカン、それをうしろで控えめに見てる禿げたオトンそしてサムニュー。幸せすぎてなんか参列者の感情で見てた、うっかり泣きそう。ヨシ子が喋ってるの聞きながら「むずかしい子ねぇ…」って呟いたのまじで母の悩みだったしピラミッドの上に誘われたオカンのオカンっぽいはしゃぎかたとか…正門くん、完全にオカンでした。

 

MCのもんビバちぇ

大晴「ねえ!みんな聞いて!いままっさんほんとすごいんよ!!めちゃくちゃ忙しいんよ!!」

って急にでかい声で訴えかけるちぇ、ほんとうにかわいかっためちゃくちゃでかい声だった。そんだけでかい声でこっちに話しかけてきたわりに肝心の"忙しい"の中身はほぼ小島が喋ってるのもかわいいだった。大晴くん、なにを喋ってもかわいいねかわいいね…となる。もはや会場全体で大晴くんをあやしている感じ。よ~しよしよし

舞台の稽古期間中はメンバーから送られてきた動画でコンサートの準備をしていたらしい。誰のダンスを参考にしたらいいか分からなかった(みんな特徴的で)の正門くんに謎の共感をした(Aッ!!!!!!の振り付けレクチャー迷った末、正門くんの振りで覚えたオタク。正門担なので。)

「忙しいけどスリルを楽しんでますわニコニコ」の正門くん、1ミリもしんどそうな顔をしないアイドルですごいよほんと。諸々終わったらいっぱい寝てほしい。

 

MC終わり1曲目のオモイダマ、そうきたか!と驚いた。正門くんのアコースティックギター1本で歌うオモイダマ(正門アコースティックギター良規←草間リチャード敬太より長いというやりとりもあった)

すごい贅沢だこれ。今放送中のグレショー"美しい人"かなり歌を頑張っているなと思っていたけど、この挑戦には痺れたな。コントでも所々グレショーで培った動きを感じたんだけど、なんでもできる人たちはなんでもやってきた人たちで。その自信が新たな挑戦に繋がっているわけだから本当に無駄な事なんてひとつもないんだよなぁって思った。青ナポ衣装とパーマ門、良すぎてむりだった。

 

振り付けが課題になっていた新曲のAッ!!!!!!も楽しかった~、初心LOVEはフォーメーションのところから客席がどよめいていて大吾の歌割りをバリ渋で歌い上げる正門くんに熟成された初心LOVEくらった、初心(ヴィンテージ)みたいな。

Big shot!!、へそ曲がり、SHAKE、Happiness、ズッコケ男道、Oh Year!、比較的"わかりやすい"セトリにあぁ彼らの関東進出を見てるんだなとなったしOh year!のイントロでサマスペを思い出し込み上げてしまった、あの夏も絶対に忘れたくないな。

 

エレキギターを掻き鳴らす正門くん、これはもう何度も見ているけどやっぱり特別好きで。こんなにも好きを体現できるものってなかなかないし、それを手放さず持ち続けてきた人の熱量には、やっぱり何度でも圧倒されてしまう。元々バンド曲でまさまさがアイコンタクトとってるのを見るのがすごく好きだったんだけど最近は大晴くんともかなり絡んでいて大晴くんのベースに余裕がでてきたんじゃないかなって。ちぇ、努力のひとだもんね。バンドの"血"というのかな、共鳴しているようなあの顔ほんとうにいいよね。

 

My dreamsの歌割り

"約束するよあの場所に連れてくから"

これ、正門くんのパートだったけど"約束するよ"が正門くん、"あの場所に連れてくから"がメンバー全員でになっていたの、あの歌詞に関ジュではなくAぇ! groupとして意味を持たせていたのはなんだろう、くるものがあった。

最後の挨拶「分かってるよね?今が推しどきです」という末澤さんの言葉も刺さった。

Jr.担は言葉ひとつ挨拶ひとつに、意味を見出す。Jr.だって意味を持たせているんだと思う。

確かな事なんて何もないJr.の世界で、手放さず腐らずここまできた人たちの言葉はその意味を知ったところで重みは変わらなくて。"推しどき"というその風向きを作ったのは周りではなく紛れもなく本人たちの力であるとわたしは思っているんだよね。

いまそれを、あえて言葉として伝えていく。もうそこまできているんだなぁ。あの言葉は末澤さんだから言える、末澤さんにしか言えない、そう思った。

 

手繋ぎのくだりで「せいやくんどこ見てるんすかぁ?」「おれのパーマ見て話すひといるよね、目じゃなくて」の末規があったんだけど、最後の最後に末規展開はやめてほしい。情緒がしぬ。

そこからパーマいじりになって正門くんが自分で髪をグシャグシャにしてトリミング前のプードルみたいなまま終わったの、めちゃくちゃかわいかったな~~~犬

パーマいじりというか愛ある労いかな、たびたびパーマの話にもっていくのを労いだなぁと思いながら見てる。そういえばこれだけドラマやら舞台やらあるのに彼らひとつも告知がなかったな。告知という時間をとっていなかった。

 

パーマにしてからというもの髪形で笑いをとりにいく事も多かったけどコロナを乗り越えてゴッホの頭でステージに立った自担、オーラスの翌日が舞台のゲネ、そして本番と濃すぎる毎日を生きている正門くんが挨拶で、自分のいる場所とこの仕事が本当に大好きなんだと話していて。

おもしろがって、という言葉もまた聞けた。現場に入るたびに「おもしろがって」という自担の挨拶を聞けるんだけど、100人オタクがいたら100通りの解釈があってオタクの解釈すべてで自分というアイドルはできていますの人、その芯がふっといところ、本当に大好きだなと思う。

投げちゅーばっかりして、なんならフォロワーさんも投げちゅーレポばっかり流してくれて(ありがとうございます)久しぶりに5秒動画あがったと思ったらそこでも投げちゅーしていて、だけどその投げちゅーがひとつも安売りにならないところ、ひとつひとつに重ための愛と湿度(湿度)を感じてソロコンぶりのアイドル正門良規を浴びておしまいになりました。

タイミング的に湿っぽくしようと思えばいくらでもできるけどおてんと魂、楽しかった!

これからが楽しみで仕方なくて、まだまだ追いかけていたい、Aぇ! groupの歩幅で点と点を繋げていってほしい、そう思った。

 

関東進出、初アリーナおめでとう!!

 

 

2022年夏、完走です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松竹座で迎えた青すぎる春の話

好きになって、担当と呼べる人になったその人を勢いのまま追いかけて初めての春を越え、夏、秋を過ごし、冬が訪れたころ、本当に何の前触れもなく飛び込んできた"正門良規ソロコンサート43公演"のお知らせ。

その日、歯医者さんの待合室でメールを受け取った私は治療を受けながらひたすら(ソロコンてなに?)と繰り返した。

他担も正門担も、もっと言えば他グループの担当たちも全員が全員「ソロコンてなに」状態である。もはや"ソロコンてなに?"の呪いにかかってしまっているので

申し込みしながら(ソロコンてなに?)

ソロコン関係のテキストを読みながら(ソロコンてなに?)

当落確認しながら(ソロコンてなに?)

ホテル予約しながら(ソロコンてなに?)

ちなみに、今まで情報局の"該当担"というものをあまり信用してこなかったんだけど今回の当落、私の周りでは該当担が1階前列、非該担が2、3階という露骨すぎる展開になっていてあの事務所そんな粋なことできたっけ??!ソロコンだから!?

さすがソロコン、ところでソロコンてなに???!!!

となった。

 

ひとことで言ってしまえば"試される春"なのかな。もちろん良い意味で。

大倉くんのメールから始まった

「正門 春松竹、ソロコンで」

関西で狼煙が上がった時、Aぇ! groupの2022年はそれぞれが挑戦する年、勝負の年になるだろうと思いはしたけれど。ソロコンはサマスぺ直後に決まったというのも驚きだった。コロナが落ち着かない状況というのも勿論あるし、夏のサマスぺで潰した喉のこととかさぁ……そこを経ての43公演。あの夏が大倉くんの目にはどう映っていたんだろう。

とはいえ、自担のソロコンは一生のうちに何度あるか分からない晴れ舞台なので嬉しいことに変わりはなくて。

こじけん率いる小島組の笑劇が東京公演を終えて大阪の地で始まるタイミングと重なるのもなんか良い。もんビバは「北と南で分かれてるのかっこいいよな」ってメールのやりとりをしたらしい。

同じ地の違う場所でそれぞれが挑む春、いいね。

松竹座に掲げられたポスターもすごかった!

「こういう感じなんやってちょっと笑ってしまった」とラジオで話していたけど、それまでの春松竹のポスターとはちょっと、いやだいぶ違って、黒とゴールドを基調とした中世ヨーロッパの自画像のような仕上がりにビジュアル解禁の時点で度肝を抜かれてしまった。

なんば、梅田、いたるところに飾られたそのポスターは圧巻で。(本人も見に行ったけど恥ずかしくなってこそこそ帰ってきたらしい)

"正門良規Solo Live SHOW with関西ジャニーズJr."

2022年、松竹座で迎える春。これは忘れられないものになりそうな予感がします。

 

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ソロコン、松竹座のお姉さんによる館内アナウンスが「正門良規、ソロライブショー……」だったの面白かったな。フルネームの公演ってなかなかないよね、ソロコンてなに?(当日になっても結局ソロコンへの理解が不十分なままのオタク)

 

スクリーンの映像から始まって登場した時の

帝・王・感  

黒地にゴールドの刺繍と装飾がされたロングジャケット、革手袋、そしてグレーのファーコート。

黒髪なのもいい、黒を基調とした衣装とオープニングの帝国の雰囲気に合ってる。重ためというか、閉ざされた帝国感というか。

王座に腰掛けて【Dye D?】を歌う姿はギラギラと強くて危なげで艶っぽくてなんていうか

もしかして正門くん泣く子も黙らせる系の帝王では!!!!?

「帝王と正門くんか~、あんまり結びつかない」って言ってたの誰~~!!??!(わたしです)

 

その世界観のまま始まる【Monster】、京セラのDVDでしか観たことなかったけど

"君の叫びで僕は目覚める 今宵の闇へ君をいざなう Monster"

この声色に惹きつけられた1年前の記憶とかいろいろ思い出してしまった。

2曲目ですでに額に汗が滲みはじめる正門くんは今日も代謝がいいですね。さっそく乱れ始める髪の毛。それでも毎公演丁寧にヘアメイクしてるんですよ、髭はオレンジで消えるが合言葉。

4曲目だったかな、【サクラ咲ケ】で桜の花びらが舞うなか客席のペンラを嬉しそうに促して、みんなで手を振り回しながら歌う姿を見ていたら帝王だけど帝王じゃない、帝国じゃない、このソロコンはそうなんだろうなって確信した。

花びらの演出っていいよね、【Shall we…?】から服の仕掛けが解かれて衣装が部分的に和柄になるんだけどすごく斬新で艶やかで、そういえばサマスペのOP衣装にも和を感じたなって思い出した。正門くん、和柄の取り入れ方に定評があります(わたし調べ)

 

途中、シルエット生着替えなるものがあるらしいというレポを事前に読んでいたんだけど、手袋の指先を口で咥えて外すだったり、上から脱いでいってズボンに手をかけると同時にシルエットが消えるだったり、完全に狙い撃ちされたその演出に「わたしはそういうのは別に…」という気持ちで挑んだんですけど、最終的にまんまと気持ちが前のめりになってしまったよね、負けたよ!スケベ演出ずるくない?袋とじなの!?!?やめて????

マスクの下で一生ヘラヘラしてしまった。

 

ピンクのモコモコ(耳つき)に着替えて大倉くんのソロ曲【だってアイドルだもん!!】を歌う正門くん、それはそれはぷりぷりのアイドルだし決めポーズはなんかギャルだし、だけど歌詞を自分自身に寄せてるから

好き : 焼き鳥とお散歩 

くま : まっさん

になっちゃってるのおもしろすぎる、渋すぎる

"お~ちゃ~め~でぶりっ子ぉ~♪お~な~かがすいちゃったよ~~♪うぅ~♪わぁお!まっさん♪"

「まっさん」

急に強く吹くオジの風………渋い

原曲はたっちょんらしい。まっさんとたっちょんはなんか全然ちがくないか

だいたいL・O・V・E(エル・オー・ブイ・イー)正門~♪って和洋折衷じゃない!??否めないパンと味噌汁感、サンドイッチとおいなり感。正門くんそこんとこどう思う?????? 

【cHocoレート】は、だってアイドルだもん!!と同じ感じなのかなと思って観ていたんだけど(格好が一緒だったから)歌詞を読んでみるとけっこう複雑な恋模様で。"最後まで優しくするのズルいよ"、とかさ。アイドル全開で歌ってるんだけどなんかちょっとずっしり重たくて良かったです。

 

ソロコン、色んな正門くんに出会うので感情が忙しいな。

 

陸くん?の「続いてはリア恋コーナー!」の元気な声で始まる【恋降る月夜に君想ふ】

衣装はナポレオン、恋の青!

見学に来た廉もさぞかし微笑んだ事でしょうね、一緒にダリンダリンしたかなぁ。して??

 

"こんな好きな人に出逢う季節二度とない"

 

ラブソーのこの部分を歌いながら客席をまんべんなく指差しする正門くん、いい顔してるんですよ。

ソロコンから出てきたオタクたちが「こんな好きな人に出逢う季節二度とない……」と呟いていたのを思い出した。そうだよ、

ないよ!!!!!!

 

リア恋コーナーが終わってMCになるんだけど、ソロコンのMC(給水)ほんとうに面白かった。43公演分きっちりレポを追いかけてしまった。とにかく福井くんがすごい。正門良規の別仕事を丁寧にチェックしていて、テレビの放送があれば翌日にはそのネタを、ウェブの更新、Aぇちゅーぶの更新があった翌日にはそれをネタとして正門帝国に持ち込む福井くん、オタクと同じものを追いかけて正門帝王にぶつけていくその鮮度、すごくありがたいですね。

そしてとても"上手い"。

間合いとか、距離感、正門帝国という設定を守りつつのエッジの効かせ方、面白いを知っている人のセンスだし同期という安心感もあるのかな、リラックスして一本取られてケタケタ笑う帝王と切れ味の鋭い側近の図が平和すぎて。

ソロコンがあって最後まで卒業式に参加できなかったという福井くんが卒業式のスーツを着て本物の卒業証書を持ち込み正門帝王から卒業証書授与してもらうくだりのレポを読んだ時は微笑んだし、なんだろう、胸にくるものがあったよ。

 

千穐楽もこのコーナーは面白おかしく進んでいくと思いきや正門帝王に花束を手渡し、感謝の手紙を読みあげる福井くんでした。そういうとこだよ、泣いた

 

正門くんのひとり喋りはもう漫談、漫談でしかない。「正門かわいいでしょ?」の圧がすごい、わかったよかわいいよかわいいから!!!!!!

お手振りタイムから始まり大きなオチもないのにひたすら面白いひとり喋り。コロナ禍、客席からレスポンスはできないけど笑い声の漏れがすごい、あとレポに多用される正門の絵文字。

「ほいだら」とか使いだしたときはほんとうに笑った。リラックスしすぎて自担のあれが止まらないよ、あれが、

老化が

ソロコンが始まってすぐの頃のおかんがケーキを買ってきた話とか。唐揚げを作ってもらったのに思ったほど入らくて胃袋の老いを感じた話とか。(それはそうと、ささやかなお祝いしてる正門家かわいすぎるが?)

焼酎を飲みながら銀魂を観て号泣してるのを通りすがりのおかんと姉ちゃんに見つかった話とか。(リビングを占領するヨシ、かわいすぎるが??)

ちょいちょい生活感だしてくるのやめれる???

日々の出来事をゆる~っと、だけど豊かな感性と確かな語彙力で話す正門くん、コロナ禍なのでほぼデカいひとり言ではあるんだけどとにかく味わい深さがすごい。めくってもめくってもなくならない分厚い層を感じる。年輪なの???

正門くん、何歳?(25)

そういえば、お手振りタイムのとき指ハートとか違ったファンサを試みるオタクに対して薄い反応だったのがなんか印象的で。(本人曰くお手振りタイムだから、らしい)客席を弄るにしても色の違うペンラのオタクを探したりとか。

求める人には求めず、求めぬ人には求める、みたいな???

"みんな俺に会いにきてる"というソロコンの自覚というか、平等にという意思を感じたな。

回を重ねるごとに少し強気になるひとり喋りも「(俺)デリカシーないこと言ったな?!」「いまの失礼だったな?!ッハッハッハ」なんて笑っていたけれど、そこには"俺に会いにきた俺のファン"を迎え入れているという絶対的な余裕と安心感があって、客席の青い景色は本人にとっても安心安全の青、特別な空間なのかななんて思った。それがなんか嬉しかった。

 

弾き語り前、チューニングしながらの喋りは完全に

「彼の部屋」でしたね、なんていうか

隣に座っているみたいなボリュームで、トーンで、話しかけてくるのむりだった

同担と、このくだりを擦ってはお互いむりってなるほどにはほんとうにむりだった

弾きはじめでさっそく間違えちゃって「もう1回やっていい?」「ごめんな」「もう1回だけ」とか…そのトーンで話すの

………やめれる???

客席、声にならない声で悶え苦しむの図

(※正門くんは客席の声にならない声を受け取ってると思うんだけど、その上で「え、なにぃ?」とか聞いてきそうなところがあるのでとても怖いですね、えぇ自担いつもそうです)

 

チューニングそんなトーンなのに弾き語りしだすとめっちゃ声でかいのなに。※ステージ系の雑誌を読んでたらこのくだり「声量たっぷりに熱唱」って書いてあって物は言いようだなと思いました。同担に声デカ声デカってレポしてほんとうにごめん。

 

ひとりぼっちのハブラシ】【青の時代】

どっちも大好きな曲で、アコギ弾き語りという贅沢なセトリに大感謝した。メンカラ青のひとが歌う青の時代、"青の時代さがす"で終わるのいいよね、沁みる。ナポレオン衣装のジャケット脱ぎスタイルってのも好きだった。弾き語りってこちらが思っているよりもずっと難しいんだろうな。43公演の最初のほうはキーを探しながら歌う、みたいな歌い方をしていてわたしはそれも好きだったんだけど。あと手が綺麗。これは知ってたけど「どこが好きなの?」って聞かれる機会があったら積極的に使っていきたい。正門良規、手が綺麗。

 

ソロコン後半の感想として繰り返し口にしたのは「正門くん、マッチよりマッチ」だった。マッチよりマッチって何?そもそも私はマッチがブイブイ言わせていた時代を知らない。私の周りのほとんどのオタクがマッチブイブイ時代を知らないのになぜか自担にマッチすぎるマッチを感じざるを得ないのほんとうになに。

正門くんの声質的に歌謡曲が似合いそうだなと思った事はあれど、【まいったネ 今夜】【Secret Agent Man】【ミッドナイトシャッフル】【Back to BACK】の流れはちょっと衝撃的な出会いだった。

緩急の振り幅が極端で大きくてキレのある歌謡曲の振り付けは正門くんに合っているし、いい意味で色気の纏い方に昭和を感じる。「まいったネ」とか正門くん使いそうじゃない?誰にも真似できない渋さとか色気とかそんなようなものがある。

照明を使った演出もよかっな、Back to BACKの前にやっていたダンス。正門くんがひとりステージの真ん中でスポットライトを浴びるあれ。ライトの切り替わりとか階段を使った演出とかまさにSHOW!という感じで痺れた。

「僕は人の価値観に合わせて生きられない」

Back to BACKが正門担たちの間で大流行する松竹の春。時は令和、最高じゃないか!!!!!!サブスクで聴かせてくれ!

バッキバキの太郎の胸筋が眩しかったな、食べたら食べた分お腹に肉がつきそうな正門くんはなんていうかちょっと生々しかったです…直視してはいけない何かがある。正門良規お腹までズルい、お腹にリア恋アイドルを感じてしまって直視できない。見るけど

ソロコンに入ったオタクの感想が‘‘酔っぱらった30代が考えたセトリ‘‘だったのもいい意味で分かるってなったな~、ふたを開けてみれば知っている曲は過去イチ多かった気がする。

アンビもよかった、グループができてからパフォーマンスの精度がぐっと上がったような気がする。この公演は"with"ではあるんだけど隙あらば前へという勢いを感じる。太郎の流れ弾ファンサにも頬が緩んでしまう、流れ弾なのに!!!!!!単独コンサートも決まりましたね!おめでとうございます!

ボイビはお餅!あつしがお餅すぎる!かわいいな…だけど確実に大きくなっていて、犬猫くらいのスピードの成長を感じてしまう。角くんとか丸ちゃんとか……5年後とかどうなっているんだろうね、楽しみ。

 

正門帝国は終始アットホームな雰囲気で。

正門くん自身が引っ張るとか率いるというより、気持ちを汲みとる、のほうに重きを置いているのかなと思う。提案や挑戦がしやすい王国、小さな挑戦にも「ありがとう」が返ってくるステージ、きっと表だけじゃなく稽古中もそうで。すごくいいなぁと思う。

福井くんが、

"正門くんは分からない事があればすぐに聞きに行く。僕らとかボイビ、下の子がいる前でも「わからないので教えてください」って振付師さんとかに聞きに行く。そこもかっこいい"

と、ソロコンの稽古を振り返っていたんだけど、そういう事だろう。

背中を見せていくひとがいて、その背中を見て学ぶひとがいる。いい関係だなぁって。

 

終盤で大きな羽根に白い衣装で天から降りてきた帝王。プロジェクションマッピングから想像するに帝国の終わり、そして新しい時代の始まり、みたいな?ダメージの入った白い衣装からもそんなストーリー性を感じてしまい勝手に高まってしまったのだけど、ステージの真ん中、ひとりでいつもの青いギターをギュインギュイン掻き鳴らしてから始まる【宙船】のエネルギーよ、ギターを持ったときの存在感。オーラが違う。

帝王が今回のテーマに沿った役作りだとしたら、この正門くんはただただ正門くんかなって。正門帝国というブレないストーリーはあるんだろうけど、圧倒的声量といつものギター、荒っぽくイヤモニを外す瞬間、顔から流れ落ちる汗を拭う事なく、乱れる前髪をかきあげる事なく真っ直ぐ前を見て歌い続ける正門くん、青い炎の如く。

抑えきれないアドレナリンを大放出してるかのような表情はテーマにはない番狂わせの色気を纏っている、自信は顔にでる。両手で客席を煽る顔がなんていうかめちゃくちゃ色っぽいね?なに!?!やめてほしい!!!!!!

 

そんな宙船が終わり【言葉より大切なもの】になってみんなステージに出てくるんだけどものすごい多幸感だった。なんか生命を感じる、息吹を、すごい

みんな楽しそうで涙でる。

 

そこからの【Break Through】もう何度も演奏しているであろうブレスルだからなのか、目の前にひろがる青いペンライトを噛み締めるように愛おしそうに隅から隅まで見渡しながら歌う姿に、わたしはこの顔が好きで、この顔に魅せられてここまで来たんだなぁと思った。

 

最後の挨拶、3/1の公演では「一生ステージに立ってたい」と言っていて。

この言葉は、アイドルとして身を引き締めるとか関西ジャニーズJr.を背負う覚悟とかそんな重たいものじゃなくて

今日、この公演でこの瞬間に青く染まるペンライトの海を見た正門くんがただただ思ったこと、素直な気持ちなんじゃないかなって【止まらない想い】を聴きながらそんな事を考えた。

 

止まらない想いが良すぎてそろそろほんとうに情緒がやばい。なんだかんだこの曲もDEENとかT-BOLANとかそっちよりでは?正門くんの声との相性がとにかく良い。

 

"君に降る悲しみや痛みを 受け止めて守る事が出来たら たとえ心が凍えても 届けたい全てを 止まらない想い"

 

自担のソロコン、最後にこれを聴いて止まる想いがあるわけないじゃないですか…

松竹がダイジェストを残してくれるとも思えないのでメモ帳を持参したソロコンだったんだけど、最後のページに殴り書きで

「大好きやで  END」

って書いてたの、あれ自分の感想なのか正門くん本人が言った言葉なのか分かんなくてもう笑うしかなかった。

 

正門帝王が拍手を煽り客席がそれに応えるというやりとりが恒例になっていた正門帝国。千穐楽は、鳴り止まない拍手に喋るにも喋れなくなってしまった正門くんがいて。それがほんとうに嬉しそうで。

ダブルアンコのあと、1度終わった拍手がまたはじまってもうでてくるはずもないんだけど鳴り止まない拍手に43公演の余韻を感じた。寂しくて清々しくてなんともいえない気持ちだった。

 

ソロコンってこんなにも楽しいんだ。

試される春なんて勝手に思っていたし、始まる前は勝手に心配もした。松竹座の春、正門くんが挑戦する43公演。このご時世、とにかく43という数字が果てしなく思えてただただその成功だけを祈る日々だった。

隠さずストレートに心配してるって話してくれたこじけんに自分の想いを重ねてしまったりもしたなぁ。ソロコン2回も観にきたこじけんとその姿を見つけたのか、はたまた知っていたのか、2公演とも思いっきりこじけんネタを入れていた正門くんにでっかい愛を感じましたね。2回観に行った理由が「楽しかったから」のこじけん、良さしかない。

もんビバ一生一緒にいてくれや

 

千穐楽の前日、小日向さんと松島さんが仲良くソロコンの見学に来ていて。染、色のあの二人が!小日向さんはもう私の中では染、色の原田というよりマーキュリーファーのナズなんですけどね。

コロナ禍、一年前と比べて劇的に状況が変わったかといえばそうでもない。だけどエンタメ界は足踏みすることなく常に前進しているなぁと感じる。Twitterで小日向さんをフォローしていて感じるこの方、舞台めっちゃでてる(エダニクも観に行きますね)

あの頃よりひとまわりもふたまわりも大きくなった背中をお互いに見せ合ったり刺激をもらったり。そんなふうに途切れず続いているご縁がなんだか泣けるほど嬉しかった。

正門くん嬉しかっただろうな。

 

「こんな僕に何かをやらせようと思ってくださるひとがいる、それが嬉しくてしょうがなかったんです。」

そうやって過去を振り返る正門くんの"前へ、前へ"の原動力は誰かに求められる事で、それに応える事なのかな、と思う。

好きなように面白がってほしいといつもオタクの感情をひろく許容している正門くんだけど、それがたとえ43公演のソロコンであってもテーマが帝国であっても、背負ってるなんて軽微も感じさせずアイドル正門良規を全うしているように見えるからほんとうに不思議なひとで。

憧れや目指したい背中があったとしても「僕の体をちゃんと通った、僕の血が通った表現を突き詰めたい」真正面からそう言ってしまえる芯の強さとアイドルとしての自負。

このソロコンで改めて正門くんのそういうアイドルとしての多面的な凄まじさを見た気がする。

 

結局、ソロコンってなんなんだろう。

グループに所属している人にとってソロコンは目指す場所ではないと思う。グループのコンサートの延長線上というわけでもない。ステージから見えるその景色に一度酔いしれてしまったら飲み込まれてしまうかもしれない。わたしなら軽率に調子に乗ってしまうな、そのくらい特別なものだと思う。

ふと、「経験は自分のものだけど結果はグループのものじゃないと」と話していた正門くんの言葉がよぎる。

大倉くんは、そんな正門くんを近くで見てきたからこそ、この景色を目に焼き付けて、この経験をして正門は大きくなる。そしてその姿でグループに戻っていく。そう確信していたんじゃないかな、大倉P…最初からそのつもりで…

 

こわい

 

ただの敏腕じゃないか、こわい

だけどありがとうとハムを贈りたい。大きなハムを

 

始まりがあるものには終わりがあって、笑劇が終わりソロコンが終わり、リチャ、末澤さんそれぞれのミュージカルが始まる。バトンのように繋がっていく2022年のAぇ! groupなんなんだ?!?!!すごいな!?!?!!

 

西の狼煙は今日も上がりつづけている

 

正門くんソロコン43公演、完走おめでとう!その姿を見届けることができて幸せでした!!!!!!

 

 

またいつか行きたい、青に溺れた松竹座の春でした


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晴天の空、狼煙上がる冬

12/19(日)

Aぇ! group「THE BEGINNING〜狼煙〜」
オリックス劇場単独公演!!!!!!初日の朝ですおはようございます。

2days4公演....あまりに少なすぎるチケットをどうにかもぎ取り、初陣を共に迎える準備を着々と進めながら週末の天気予報に愕然とする。

「今年一番の寒波」「西で初雪の可能性」「日本海側は大雪に警戒」「今後の交通機関の乱れに注意」

おい晴れ男どうなってんだ!!!!!?!!?

元々、前泊予定ではいたけど前泊いける?これ....前泊の前泊したい....

西と私、2021年最後の戦いがちょっと壮大で初手から胃が痛い..............

※ちなみにこの天気予報がもろに的中し始めていた金曜日、Aぇは福井のエイトさんのコンサートを全員で見学していたらしく帰るのに3、4時間かかったそうで(狼煙12/19昼MCより)

途中コンビニに立ち寄っても外に一歩も出なかったリチャ末に年上組~~~!と思ったし、コンビニに立ち寄るどころかジージャンで初雪を浴びながらはしゃいじゃったという正門良規(25)に年上組~~~?って思ったし、正門くん今日もかわいいね、よかったね(よかったね?)

 

私も戦に勝ちました!!!!!!


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不安すぎてオリックス劇場の真ん前のホテルに泊まったので散歩がてら見てきちゃった。はじめましてオリックス劇場

念願のグレショーリアタイも出来たし寝よ寝よ。

オリックス劇場のあさです

天気は晴れ!!!!!!Aぇ日になりそう!!!!!!


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朝からシャワーしたら暑すぎてメイクがドロドロになりそうだから散歩してきた。さすが正門担、よく散歩します。


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狼煙Tシャツのスタッフさんとエレベーターをご一緒したり、散歩というより主催する側のタイムスケジュールを刻むオタク(朝早すぎたせい)だけど、こういう光景を見ると沢山の方に支えられて公演が成り立っている事、彼らが芸能人だと言う事を改めて感じたりする。そんな彼らにもうすぐ会えるのかぁ、嬉しい。今年最後の現場。

4連は福本、佐野、正門(私)、末澤で誰ひとりとして担当がかぶらず、会ってまず交わしたのが「正門くんソロコンおめでとうございます」なのちょっと面白かった。自担の誕生日の時も思うんだけどこの間接的なお祝い面白いよね。私は正門くんのなんなのか(ファンです)

 

双眼鏡いらずで見えるお席をご用意され、遅めの25歳おめでとう"団扇をそっと仕込み

Aぇ! group「THE BEGINNING〜狼煙〜」

私の熱い冬がはじまる。

前日に、大倉くんが正門くん金髪のネタバレをしてくれていたにもかかわらず登場して自担を見つけられなかったアホ、人数を数えて「6人いるのに正門くんいないが!?!?」とパニックになる。

エ~~~ッ!正門良規が金髪ゥ!!!!!!(知ってただろ)

自担カッケェェェェ!!!!!!!!金髪の正門カッケェェェェ!!!!!!紫衣装のリメイク?カッケェェェェ!!!!!!

末澤さんが銀髪で正門くんが金髪。ふたりの事だから"偶然"なんだろうけど

ギターといい、すえのりの偶然はいつもなんかドラマチックだからずるいな、ダブルセンターの髪色だけで一生沸くオタク。ここぞというときにガラリと髪色を変えてくる正門くんもいいよね。"分かってんなぁ"と思う。

狼煙が『NOROSHI』で始まるのは想定内だったけどその気迫というか、単独・初日・関西Jr.として一発目の狼煙、注ぎ込んだ熱量をバチバチに感じてしまってもうなんか泣きそうになっている自分。序盤も序盤、バンド曲に心揺さぶられてどんどん込み上げてしまう。となりの小島担(知らんひと)はずっと泣いてる。

京セラのDVDで繰り返し見た『勝手に仕上がれ』に軽率にテンションがぶち上がってしまったし、

『キ・ス・ウ・マ・イ〜KISS YOUR MIND〜』の密着度100%状態で真上にいる汗門から放たれる汗を警戒する末澤、すえのり1000%(モニターで見てたけど汗たぶん末澤さんの頭に落ちてたよ)

アエテオドル、ストド、Firebird、ブレスル、新規なのに懐かしいと思ってしまうような感覚、これこれこれみたいな。BTKとBTCによるアエテオドルのトンチキさは某王国の配信コンサート思い出した。

 

単独っていいね(感想が2点)

 

ユニット曲の選び方も私の解釈と一致してた。

こじまさやの世界観は独特だったな。可愛い被り物に耳に優しすぎるふたりの歌声と天井から下りてくる等身大パネル........何体かの等身大パネル(あれなに)

 

ドーキーズの『T.A.B.O.O 』

これ実は知らなくて、友人(しょっさんの元オタク)がやけに思い入れのあった曲あったよな、なんだっけ?となっている時に

ドーキーズ「♪butそこでTaboo~」

アッ、これ........ってなったんですよね。大晴くん、こういうの得意では?っていつも思ってるんだけど

アイドルとしてこういう艶っぽい曲のとき、どういう表情をしたら見ている人に喜ばれるかをちゃんと心得てる生真面目な大晴くんが私は好きです。最高の賛辞として「エッッ....ッチ」って言いたい。正門くんはあんまり見てません。見たらしぬので。

 

リチャ末は、タイトな黒パンツに揺れるゆるめの白トップス。インナーも白だったかな?あぁ、魅せる人たちの戦闘服だって。

無駄を削ぎ落としたそのシンプルさと、細やかさ。ぴったりと息を合わせるふたりのダンスには共有してきた時間とか経験とか意識が何層も見えて、職人だなって思った。

末澤さんの声にはずっと圧倒されてしまった。突き抜けるようなハイトーンボイス、人間の音域の限界なんじゃないかと思った。新曲の『PRIDE』はカラオケにあったらキーを思いっきり下げたい。新曲はロックがロックしてロックしてる。

綺麗な高音を出せる人がいるグループって強いよね。ストを見ていても思う。きょもと末澤さん、声の質も全く違うし、その声色を求められる楽曲やシーンも異なるんだけど、ものすごい武器を持っている。

スペオダ!!!!!!やったな!!!!!!振りがどうのとか腰の突き上げうんぬんとかというより、私はこの曲が好きで。

危なげで、スパイシーで、ヒリヒリするような曲との親和性が高いAぇにこれをやってもらいたかった。叶った。

ありがとう世界

 

サマスペのお祭りとはまた違う、六人六色のアーティスティックな部分がたくさん見れた狼煙、胸がいっぱいになってしまったなぁ。

 

そして、私はやっぱり正門くんのオタクだった(唐突に)

正門くんがギターを掻き鳴らしてる時の顔がどうしたってやっぱり一番エッ.....チじゃない?違う?っていつも思ってる。ギターへの自信とギターへの揺るがぬ愛が顔に出てしまっているので。

音色に酔いしれて弾き倒す正門くんの顔は何回見てもややR指定だと思うし露骨に腰など振らなくても纏ってるんだよね、なにかを。

そんな顔しないでよ!!!!!!!!!!!!

火を噴くギターには度肝を抜かれたし、思わず笑ってしまったんだけど、やりたい事を突き詰めたらきっと超ロックな人で、ロックなマインドの人で、コンサートに行く度に毎回新鮮に驚いてしまう。

ソロコンは一体何をするんだろう。43公演、やっぱり喉の心配はある。サマスペからず~~っとある。だけど"プロ意識"を語れるようなオタクではない。だって私はプロではない、オタクだからね。

絶対成功してほしいなぁこれは祈り。

正門くん、松竹揺らそうぜ!!!!!!

 

楽しそうにギターを掻き鳴らす正門くんの居場所はもしかしたらそこじゃなかったかもしれないんだよなぁ。と思うときがある。

 

だけど、愛おしそうに眩しそうに三階席を見渡しながら手を振っている姿とか、捌けていくとき何度も投げチューしてる姿とか

「愛してください、その倍愛します」

を地で行く正門くんが"アイドル"という職業に就いて、大好きなギターを弾けていること。Aぇ! group、そこが居場所で良かったね。そう思わずにはいられなかった。

 

最後の挨拶で「どうでもいい」という言葉を選んだのが印象的で。

"責任であったり、これから関西Jr.を引っ張っていこうという気持ちもあるけど不安とかプレッシャーもちょっとずつもちろんあります"

"だけど皆さんと今日ライブしたことですごく気持ちが軽くなった。言い方悪いけどどうでもいいとうか、そんなこと考えてる場合じゃないなって"

 

私はこの"どうでもいい"という感覚は絶対に必要だと思っていて。自担が背負わされるものに押し潰されてしまう事、やりたい事を見失う事がいちばん怖いと思っているオタクなので安心した。聞けて良かったと思った。

狼煙が始まりでしかない彼らの2022年はオタクにとっても未知の領域なんだけど、現在地と少し先の未来、ずっと先の未来を丁寧にひとつずつ点と点で結べたらいいな。と思う。

西の勢いが止まらない今、そう思う。

 

今年最後の現場はAぇと狼煙を上げた。

 

天気は晴れ、最高の冬だった。